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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
159/196

男性用【入道雲にキスをして】

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 ♂1:♀0:不問0

 あっけらかんとした声

[あらすじ]《2分程度》

 雨がこいしい夏の日に。隣に座った男子生徒は机の上に乗った花瓶かびんを見つめながら、あの日の事を話し始めた―――。






【あっけらかんとした声】

 きたりな話をしようか。

 こらこら、欠伸あくびをするのはまだ早いって。


 あの日は雨が降ってた。

 夏の時期の、イヤ〜な雨。ジメジメしてて、どんよりしてて、でもちょっぴり風がすずしい、そんな雨の日。


 幼馴染おさななじみ入道雲にゅうどうぐもにキスしてた。


 入道雲って知ってる? 夏の時期に見られる、うんざりする雨を連れてくる雲の事ね。


(胃の中の空気を全て吐き出すように)

 …なんかさぁ、あれからあっという間だったなぁって思うんだよね。何年とか、そういう『時の数え方』も億劫おっくうなくらいに、あっという間だったなぁって。


 今でもオジサンとオバサンは悲しんでて、今でも校舎のかげには花が咲いてる。


 良い奴、だったんだけどなぁ。

 もう声も忘れちゃって、写真も、残ってるけどさぁ。こんな顔だったっけって思っちゃうわけ。


 …あの日に、一体何があったんだっていまだに聞いてくる、執拗しつこい大人も居るけどさ、そんなの…ボクの方が知りたいよ。


 あの日は、幼馴染の誕生日だったはずで、オジサンとオバサンが、十六歳のお祝いにって、綺麗な腕時計を買ってくれたって、嬉しそうで。


 …何でだろ〜なぁ、って。ボクも、不思議でたまらないんだよね。












STORY END.

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