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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
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151/196

男女兼用【砂糖な君へ】

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 ♂0:♀0:不問1

 呆れ返った人

[あらすじ]《2分程度》

 「誰?」って言われたんだけど。

 ねたようにそう言った相手に、思わず鼻から空気がれた。誰かに忘れられた相手は昔言った事を忘れてしまったらしい―――。









【呆れ返った人】

 何度言えば分かる。

 赤の他人にとって「お前」という存在は無価値なのだと。


 付加ふか要素ようそが無ければ「お前」には何のいろどりも無いんだ。


 だから「お前」を誰かの記憶に植え付けたいならば、動け、…そう言ったはずだ。


 動けば動いただけ、「お前」に付加価値が生まれる。「お前」という可能性が無限に広がっていくんだ。

 そうすれば、誰かの目に「お前」がまる。誰かの記憶に「お前」が刻まれる。


 だがそれで終わりじゃない。

「お前」を忘れられたくないんだろう。「お前」が「誰か」の絶対でありたいんだろう。


「誰か」の記憶の中で、砂糖のように溶けたくないとねるならば、溶け切らないほどに植え付けてやればいい。


 “誰か”と遊ぶなら「お前」とが一番楽しいと思わせればいい。


 “誰か”に聞くなら「お前」に聞くのが一番良いと思わせればいい。


 ……はぁ、だから。そうなりたいなら、「お前」が「お前」であるだけでは、何の意味もないんだと言ってるだろうが…。


(舌打ちをして)

 あーあー! 分かった分かった、馬鹿なお前に分かりやすく言ってやる!


 「知識」という付加価値を背負せおった「お前」になるも良し、

 「過去の経験」という付加価値を背負った「お前」になるも良しだ。


 付加価値それは、「お前」の「宝」なんだよ。


 「宝」を背負えよ、若者。


 …あー…、だがうそは駄目だぞ。

 それは「宝」を汚す「どろ」でしかない。「お前」を見えなくする「毒」でしかない。


 「お前」を―――いや、自分をみがく為の行為に嘘は混ぜるな。


 本物の「宝」すら、泥にまみれた偽物になる。


 ホントウの「お前」すら、毒におかされたウソになる。


 だから、…嘘だけは、やめてくれよ。





















 ………、と。言ったはずなんだがなぁ。









STORY END.

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