男性用【燦々な隣人】
台本タイトルは【さんさんなりんじん】と読みます。
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穏やかな老人
[あらすじ]《2分程度》
額から汗が滲む。これはどこかで休ませてもらわないと。途中で倒れでもしたら大変だ。そう思った貴女は偶然見つけた店へ足を踏み入れた―――。
【穏やかな老人】
おやおや、如何なさいました、そのように汗だくで。
まだ開店前ではありますが、……いえ、どうぞ。お好きな席へ。
珈琲はお飲みに? では、冷たいのをお淹れ致しますね。
しかし、お嬢さん。ここらでは見掛けない顔でございますね。…取材、ですか。
はて、この先には小さな池とお墓しかございませんよ? ああ、この辺りを歩き回っている、と。田舎ですから休む場所もありませんで、大変だったでしょう。
…ですが、災難ですね、お嬢さん。よりにもよって明日は〈まっくろの夜〉。一般の方には、少々酷なモノなので。
…おやおや、ご存知でしたか、…もしや、それが目的で?
………………。
……悪い事は申し上げませんから、お止しなさい。
アレは、ただの好奇心で覗いてしまうには、あまりに茫漠でございますよ。
(ため息をついて)
…まあ、覚悟がおありならば強く止めはしませんが…。どうかお気を付けを。
…見た目の割に強気なお嬢さんのようですが…、ふふ、そうですね。
もし無事にお帰りになった際には、今日の珈琲のお代を。
(貴女が帰った後で)
………勇敢はまたの名を無謀というのですよ。
今回も珈琲のお代は支払われませんかね。
…まあ、忠告はしましたし、ワタシには知らぬ事です。
……またのご来店をお待ちしております……。
STORY END.