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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
144/196

女性用【分岐は正しい】

台本タイトルは【ぶんきはただしい】と読みます。

男性用【分岐を違える】の女性ver.です。



台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂0:♀1:不問0

 微笑む女性

[あらすじ]《2分程度》

 賢い人でしたよ。かげりなど一切感じさせない顔で笑った女性は、だけれども目を伏せて、ため息を一つ。ながめるだけじゃ、足りなかったの。と涙をこぼした―――。











【微笑む女性】

 ……ひどい人でしたね。正真しょうしん正銘しょうめい、裏社会に生きる人って感じでした。


 とある少年が母親を恋しく思って泣いていても、自分の進路を妨害ぼうがいしていれば容赦ようしゃなく排除はいじょしてしまうんです。


 とある老婆ろうばが孫を守る為に立ちはだかっても、自分の敵だと認識すれば慈悲じひもなく、老婆ごと孫もってしまうんです。


 例え、その残虐ざんぎゃくな行為が後々自分の首をめようとも、彼はあの時の自分は正しい事をしましたから、大した問題ではありません、なんて言うんです。


 ……おろかでした。

 彼がしていたのは、自らの心を不幸せに向かわせる行為です。

 簡単に悪人あくにんと呼ばれてしまうような、非常に浅はかなエゴです。


 だというのに、私の目は彼から離れなくなってしまいました。

 貴方が居ないと困った事になる、と気が付いた時には、私は彼の手を取って、共に歩いていました。


 案の定。というのはおかしいかしら。

 ふふ、自分から着いていったのに、変な言い方ですね。


 私が彼と共に行くようになって、いくつかの事が変わりました。

 最も変わった点は、私を無条件に慕う人が一気に増えた事です。さびしかった周りがはなやかになりました。


(少し笑って)

 あねさん、姐さんなんて言われて、ちょっと照れちゃいました。


 まあ、そんな風に良い事もありましたけれど、悪い事もたくさんありました。

 その度に彼はケガをするんです。大丈夫だって言うんですけど、心配で…。


 少しね、嫌な予感がしたんですよ。…素人のかんですけど。



 ………………………。



 呆れられちゃったかしら。

 ケガしなくて良かった、なんて。


 …酷い人だったけれど、でも本当に、愛していたんですよ…。








STORY END.

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