男性用【女神懐疑 忠太の場合】
台本タイトルは【めがみかいぎ ちゅうたのばあい】と読みます。
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忠太
〈彼にとってのオリヴィーは、何物にも代えがたい芳醇な撒き餌。だからこそ彼は今回の事に憤りを感じている〉
[あらすじ]《3分程度》
十二の天使達は、オリヴィーと呼ばれる若い女神に仕えていた。彼らは自由奔放で悪戯好き。これはそんな天使達と女神オリヴィーの物語である⸺…。
【忠太】
マジやってらんねぇ~っての! オリヴィーがオイラ達を疑ってる? 天使として黙ってられないだろう?
知らねぇよ! 女神は女神で好きにやってろってんだ! 天使は天使で好きにやってんだから!
ポリダンリュクス様も天使遣いが荒いというか、雑というか。
そもそもの話だぜ? オイラはあんな右も左も分からねぇような安女神より、ポリダンリュクス様に仕えたかったんだ。
だってそうだろ? 創造神にすら、タメきけるような女神様だぜ? そんな女神様に仕えてるって事ァ、天使の中でもかなりの地位に立ててるって事な訳。
だからオイラ、頑張ったんだぜ。毎日血を吐く勢いでさぁ。時々ポリダンリュクス様も、頑張ってるなーなんて声掛けてくれて…
なのに、いざ配属ってなったらオリヴィー? 聞いた事もねぇ、生まれたて女神。
最っ悪、最っ低。ウンザリすんだ。
挙げ句の果てにゃあ、オリヴィーがオイラ達を疑ってる? こんなに尽くしてやってるのに恩知らずな奴だぜ。
…まあ、確かに?
オリヴィーと仲の良いライヴィン様の書類を水浸しにしたのは、オイラと朱音だけどな。
それはまぁ、ちょっとは反省してんだぜ。ライヴィン様を巻き込んだ事をな。
オリヴィーだけを水浸しにしてやりゃあ良かったんだ。
しっかし、不思議なもんだよな。
ポリダンリュクス様は、どうしてなんの取り柄も無ければ、特に強い力も無いオリヴィーの事をあんなに贔屓してんだか。
まあ、それがあるからオイラはオリヴィーの天使してやってんだけど。
だってよぉ、オリヴィーの天使やってたらポリダンリュクス様が、オイラを見初めてくれるかもしれねぇだろ?
あ? “ずっとオリヴィーの所でやっていくんじゃないのか”って? バッカかよ、ンな訳ねぇじゃん!
そんなんは、オリヴィーの世話焼いてる春祈とか、漂って生きてるだけの猛に任せときゃあいいんだよ。
つーか、オイラ達疑ってるって、マジなんの話だっつーの。
面倒くせーな。…でもポリダンリュクス様の頼みだしなぁ…。
…ってかよ、お前はどうなんだよ。何か心当たりあんのか?
あ? “ねーから、皆の話を聞いてる”って、何だよお前もかよ。
はぁーあ…、マジ何なんだよ、オリヴィーのクセして、オイラを悩ませるとか…。これが解決したら、アイツの抱き枕を火達磨にしてやろう!
“書類じゃないのか”って? バッカだなぁ、お前。書類燃やしちまったらオイラ達が困んだろうが。
誰が調査して、書類にまとめて、上に提出してやってっと思ってんだよ。
(悪い顔をして)
悪戯は計画的に、だ。
じゃあ、オイラはそろそろポリダンリュクス様の帰還を見届けねぇとだから、行くわ! また会議でな!
STORY END.