表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
139/196

男性用【愉悦、愉悦。】

声劇タイトルは

【ゆえつ、ゆえつ。】と読みます。



台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀0:不問0

 怪しくもカリスマ性のある男

[あらすじ]《3分半程度》

 やっと、追い詰めた。アイツが、この事件の首謀者しゅぼうしゃだ。自分の目の前で優雅ゆうがに座る彼を「もう逃げられないぞ」とにらみ付けた――。







【怪しくもカリスマ性のある男】


 “逃げられない”・・・? 随分ずいぶんと自分の手際てぎわに自信があるんだな?

 この状態ならば、オレ様はお前から逃げる事すら敵わないと、・・・そう確信しているようだが、馬鹿ほど自分の事は、良く見えていないようだ。

 …はは、そうえるな。


 ところで、どうして『ここにオレ様が居る』と分かったんだ? ほう、オレ様の元部下に聞いたと。

 良かったじゃないか、その情報が『ホンモノ』で。


 まあ、オレ様としてもお前と話してみたかった。

 適当に作ったモノが、ここまでオレ様に近付くとは・・・ふはは、たまには手を抜いてみるものだ。


 何の話だ、だと? オレ様の妄想の話だよ。お前に話したところで、到底とうてい理解は出来ないだろうな。


 それで? オレ様がなんの事件の首謀者だって? 


(考える素振そぶりをして)

 ・・・・・・。

 なるほど、人が突然消え、そして後日、死体となって・・・、


 “今さらそんな事を聞いてどうする”だって? …いや、オレ様の行いの末路まつろを『今、知った』だけだ。


(何かの合点がてんがいったように)

 ・・・ふ、ふはは、…そう、か…なるほど。…そういう事か。

 それで? お前はオレ様をどうしたい? 捕まえるか、それとも殺してやりたいか。


 オレ様としては、どっちも勘弁かんべんなんだがなぁ。

 その前に聞きたいことがある?

 “どうしてこんな事を”・・・か。


 オレ様としては、『無かった事にした』だけなんだが。

 ・・・ただ、今回に限ってはオレ様が悪い気がしてきたなぁ。


 さすがに適当に作り過ぎた。

 ノートの切れ端に書きつづって、数年放置したやつに設定付け足してたみたいなもんだし?


 あ? 何の話かって?


 ・・・あー……。もういいか。ここまで“キャラクター”に干渉かんしょうしてこられっと、姉上にバレて怒られちまう。


 んじゃあ、簡単に言うぜ。


 お前を作ったのも、この世界を作ったのも、オレ様って事だ。

 お前が言ってた事件の真相は、オレ様が『気に入らねえ設定』を消しちまった結果って訳だ。


 ただなぁ、お前らの世界はオレ様が、学生時代に…ノートの切れ端へ適当に書いたモンだから、変にゆがんじまったらしい。


 本来なら、あっちゃあいけねぇんだ、こんな事。キャラクターが創造主に相見あいまみえる、だ…なんて…………


(何かをひらめいて)

 ・・・いや、面白い、か・・・?


 創造が自我じがを持つ・・・って事だもんなぁ? はははっ、やり過ぎると姉上に怒られそうな事を、ははっ、あー…。良い事思いついちまった…。


 …お前には感謝するぜ。

 ただ、残念だ。…褒美ほうびを与えられないなんて。


 あーあーあー、うるせえ。無駄吠むだぼえすんな。

 …心配せずとも、すぐに消してやっからさ。








STORY END.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ