表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
133/196

男性用【壊れた大義】

声劇タイトルは【こわれたたいぎ】と読みます。



台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀0:不問0

 諦めた男

[あらすじ]《2分程度》

 もう、いいや――。勇者と聖女を目の前にして男はそう言う。ついさっきまで仲間だった男の豹変(ひょうへん)ぶりに驚く勇者達に、彼は少しだけ泣きそうな顔をして笑った――。









【諦めた男】

 いや、何の話ぃ? じゃなくてさ。もういいのよ、マジで。一応オレらも王都の騎士(きし)として? 勇者くん達の手助けになろうとしたけどさぁ。


 キミら、なーーんにもしようとしないんだもん。


(相手の反論を軽く(いな)して)

 うんうん、はいはい。分かった分かった。そっちの言い分はずーっと分かってんの。


 つまりほらぁ、今までド辺鄙(へんぴ)なド田舎に暮らしててさ、うちの王様の勇者探し? みたいなんに巻き込まれて、いきなり剣持たされて、世界を救う役目が〜とか、責務(せきむ)が〜とか。


 マっジで鬱陶(うっとう)しいと思うよ? マジでジジババ共の勝手な押し付けだと思うよ?


 でもほら、勇者くんさぁ、頑張るんでしょ? 幼馴染(おさななじみ)の聖女ちゃんもそう言ってたよねぇ?


 いやまぁ、そりゃね。

 頑張るだけじゃ持たないのも分かってんだけどさぁ。

 勇者くんってば、頑張るって言った割にモンスターと戦うのは、オレと女騎士ちゃんに任せっきりだしぃ。

 聖女ちゃんも、全然疲れとか傷とか(いや)してくんないしぃ。町の人の困り事とか、聞こうともしないじゃーん。


 勇者くんの「頑張る」って、オレの思ってる「頑張る」とは違ェのかなぁって。ほら、ド田舎の方言って、その言葉でそんな意味になんの? みたいなの多いし。


 はは。だからさ、「もういいかな」って。

 オレも女騎士ちゃんも同意見って感じな訳。だからここでオレと女騎士ちゃんとはお別れなのよ。


 ん? 何でって……いや、話聞いてた? オレら、もう休みたいの。勇者くんの代わりにモンスター倒すのも、まっずいポーション飲んで傷治すのも、疲れたまんま、またモンスター倒すのも。



 まっっっっじで勘弁(かんべん)って話なの!



(大きなため息をついて)

 オレら、もう王都帰って、王様に全部報告して、さっさと寝たいからバイバイって事! 魔王でも何でもいいけど、もうどうでもいいわ、好きにして。


 んじゃあ、まぁ。そういう事だから。

 お疲れ〜、……永遠にさよならぁ!











STORY END.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ