女性用【語り部音磨〜湖畔編〜】
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音磨
[あらすじ]《2分半程度》
語り部音磨は国語りだ。大陸の国をほぼ全て知っている彼女は今日も『あの友』との約束を守る為に語り歩いている―――。
【音磨】
こんちゃや。語り部やってる音磨。
あれ、名前知ってる? 珍しいな、…ああ、語り追な。専属は居ないけど偶に聞いてってるな。好きに記せな。
今日語るのは美しい湖の国メイダ。
メイダって聞くと、大半は湖畔か毒沼って答えるけど、今日は湖畔の方の話。
メイダの湖畔には宿屋とか、飯屋とか色々ある。
夏はかなりの頻度で夜通し祭りをしてるな。結構掘り出し物もあったりするから、行ってみるのも手だな。
メイダは雷を司る女神を信仰する国な。
女神の名前はミュイダー。古代ルジシアの神の一人な。
…あれ、神って一人って数え方で良かったんな?
………まあいいか。
メイダでは年に何回か、湖の中心に女神ミュイダーが愛した、ペルクと呼ばれる鳥の模様が浮き上がるって言われててな。
わっちは見た事ないけど、言葉を失うぐらい絶景だって話だな。
湖畔の市場には女神ミュイダーに肖った品々が、たっくさんあるな。
ただ、ここだけの話。他所から入ってきた悪い奴らに騙されてぼったくられる被害が、ちょこちょこ増えてる。
他所の奴と、メイダの民を見分ける方法が一つだけあるから、覚えておくといいな。
“ルーダッテ ミュダ ミュイダー”
メイダの古い言葉で『女神に誓って嘘は無いか』って意味になるんな。
そうすると、メイダの民は手の中で雷の魔法を発動させてくれる。
その魔法で発動する雷の色は紫色。これは女神の加護を受けた、メイダの民しか発動出来ないものな。
もし、怪しいと思ったらそう聞いてみるといい。メイダの民もぼったくり商人には嫌な顔してたから、喜んでやってくれるんな。
雷の女神ミュイダーの加護を受け、美しい湖を大切にする民が住まう国メイダ。
場所は鬼張山より北へ。道中お気を付けて。
それじゃあ、わっち。そろそろ次の国へ行こう。今度はもっと素敵な魅力を伝える為に。
お疲れ、またな。
STORY END.