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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
11/194

女性用【ブルーベリージャム】

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※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂0:♀1:不問0

 淡々(たんたん)とした女子生徒

[あらすじ]《2分程度》

 食堂で会ったクラスメイトは食パンにブルーベリージャムを塗ったものとスープ、ちょっとしたデザートの付いた朝食セットを頼んでいた。そこでふとした疑問を聞いてみたのだった――。








【淡々とした女子生徒】

 え? もう昼なのにどうして朝食セットなの、って? 私、そんなに沢山(たくさん)食べられないのよね。

 だから食堂のおばあさんに聞いたの。朝食セットって作れますかって。そしたら喜んで作ってくれたのよ。


 でも食パンについてくるジャムがこれだと…少し味気ない気がするわ。

 え? だって私、ブルーベリージャム嫌いだもの。“でも食べてるじゃないか”って? えぇ、そう。食べてるわよ。食べれるもの。

 嫌いは嫌いでも、ブルーベリージャムの味は嫌いじゃないの。


 いっそ嫌いを配慮して、身体が受け付けなくなってくれたらいいのにって思ったんだけど。……まぁそんな都合よくいかないわよね。


 ん? 何で嫌いなのって?

 昔はね、大好きだったわよ。ブルーベリージャム。…中に入ってるブルーベリー以外は。


 ブルーベリージャムってほら、このジャムに(まぎ)れて入ってるブルーベリーがあるじゃない?

 小さい頃、これが嫌いだったの。だからパンにジャムを塗る時にブルーベリーが乗っちゃったら、ジャムの容器に戻すくらい嫌いだった。


 今では食べられるようになったし、好きなんだけどね…。ブルーベリージャムを見ると思い出すの、当時の(いや)しい私を。


 だからブルーベリージャムは嫌いなのよ。ふふ、矛盾(むじゅん)してる? そうかしら。私には(すじ)が通ってるように聞こえるからアナタの見解(けんかい)はどうでもいいわ。


 ともかくね、私はブルーベリージャムが嫌いで嫌いで仕方ないけど…たくさんあるジャムの中でブルーベリージャムを選ぶくらいには大好きなのよ。


 分かったんならアナタもさっさと昼食食べてきなさいよ、時間無くなっちゃうわよ。








STORY END.

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