表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
107/196

男女兼用【とある探偵の見解④】

台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂0:♀0:不問1

 気怠(けだる)げな自称天才

[あらすじ]《2分程度》

 あらゆる未解決事件。それらを片すプロフェッショナルが居た。自分は天才だと自称するあの探偵は私を見て「終わりにしようか」と微笑んだ―――。








【気怠げな自称天才】

 簡単に、至極(しごく)簡単に言おうと思うよ。刑事(けいじ)さんには(こく)かもしれないけれど。


 いい? 終わらせちゃって。

 何の事かって? …大丈夫、ちゃんと納得させてあげるから。





 実はさ、探偵じゃないんだ。刑事さんが勝手に探偵(そう)だって勘違(かんちが)いしてただけ。……って言ったら怒る?


 じゃあ何なのかって?


 ハイブリストフィリア。

 犯罪(はんざい)性愛(せいあい)。犯罪行為だとか違反(いはん)行為をする人に性的な興奮を覚えちゃうタイプの重症者。


 まあ、こう見えて天才だからさ。

 自分が今まで覚えてきた性癖(せいへき)がこんな形で役に立つだなんて思わなかったよ。


 (だま)してたのかって? 最初に言ったでしょ? 刑事さんが、勝手に勘違いしてたんだって。

 ああ、いや。貴方も刑事さんじゃないんだよね。…知らなかった? そうだろうね。


 ……、ここからは少し、現実味(げんじつみ)のない話をしようか。


 自分はね、こんな気味(きみ)の悪い性癖を持ってるからさ。イジメと差別を当たり前のように受けて来たんだ。

 それについては、まあ割愛(かつあい)しよう。長くなるから。


 そんな自分にさ、「役に立って欲しい」なんて声を掛けてきた怪しい医者が居たんだ。

 精神科医でね。異常性癖者(そういうヤツら)を実験台にしてる、趣味(しゅみ)の悪い奴。


 ソイツはさ、自分よりもおかしな目をして小さな白い箱を見せてきたんだ。


「助けて欲しい、この中にいる奴を」


 まるで理解出来ない? それとこれと何の関係が? ああ、はいはい。分かったって。ちょっと待てよ、すぐ終わるから。


 ―――――――――…。

 ここが、その箱の中なのさ。

 そして箱の中に居たのは、刑事さん。貴方だよ。……いや、早乙女(さおとめ) 夏彦(なつひこ)さん。


 ………。


 …………思い出せた? まだ何にも?

 そっか。じゃあもっと分かりやすく話してあげる。


 …残念な事にあの医者は途中経過を聞いてくるだけでなーんにも教えてくれなかったからさ。(ほとん)どこちらの見解(けんかい)だけど()しからず、ね?









STORY END.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ