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一人用声劇台本  作者: SOUYA.(シメジ)
台本一覧
103/196

男性用【無用の長物たち】

声劇タイトルは

【むようのちょうぶつたち】と読みます。



台本ご利用前は必ず『利用規約』をお読み下さい。

『利用規約』を読まない/守らない方の台本利用は一切認めません。


※台本の利用規約は1ページ目にありますので、お手数ですが、『目次』をタップ/クリック下さい。

 ♂1:♀0:不問0

 口下手(くちべた)な青年

[あらすじ]《3分程度》

 集められた少年少女。彼らに向かい立つのは男女二人。大きな『間違い』を犯した彼らに女性が説教を“(ほどこ)す”。青年は女性の説教終わりに「お前からも何か」と言葉を求められて―――?










【口下手な青年】

 え、えぇ―――……。いや、さっきので良かったじゃん…えぇ、な、何…何話すの…。


 ……………………。


 あぁ―――…えっと、…うん。

 オレは…その、彼女みたいにスゴい事言えないし、あんまり、その…上手く言えないんだけどさ…。


 失望(しつぼう)はした、かな。

 オレらは、その、国から認められた精鋭(せいえい)部隊で、強さ重視(じゅうし)で選ばれてるから、正直人間性を疑うような奴ばっかで…、


 オレも人前に立って何かを言うのはスゴく、苦手だけど。


 『やってはいけない事』のラインは分かる。他の奴らもそう…、でも君らは、そのラインを越えた……それは分かるだろ…?


 彼女の言葉を聞いて…その、反省した奴の事も反省してない奴の事も。今後、オレは…一切信用しないよ。


 それは、多分何をしてもだと思う。

 君らがオレらの命を助けようと…、君らが王に()くそうと…。


 オレは君らを…信じられなくなったんだ。

 君らが、オレに話し掛ければ…オレは君らを疑うよ。

 君らが、何か行動を起こせば…オレは君らを遠巻(とおま)きに見るよ。


 君らが何かをする度に、君らがオレに近付くだけで。


 オレは…君らを……嫌いになるよ。


 失望って…そういう、事…。信じれなくなるって…そういう事。


 信用を失うって、…そういう事なんだ。


 君らはもう、オレにとっての“(どく)”なんだ。


 だから、


(少し言い(よど)んでから)

 ………………。


 ああ、―――……ええっと。だから。


 君らが、謝っても、土下座(どげざ)しても、許しを()うても、オレより(えら)い立場になろうと、……さっき言ったみたく、オレらの命を助けようと……


 してしまった事はなかった事にはならないよ。


 君らがした事、オレは忘れ、ない…。

 ずっと覚えてる、事にする…。

 君らが忘れても、オレは…忘れない。

 君らがした事、やってしまった事、…………君らがオレらを、裏切った事。


 オレは、ずっと忘れない。


 ……―――、もういい? オレからは以上……短い? いやいやいや、充分(じゅうぶん)でしょ…隊長として? …いや、うん…充分だって…。


 だって、もう…精鋭部隊じゃないんだもん、こいつら。“追放(ついほう)”の言葉としては充分、だろ…?


 ……じゃあ、後は…よろしくね…。











STORY END.

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