七つの世界2話
この話は新の幼馴染や、クラスのみんなが出てきます
そしてお父さんの正体も明らかに
七つの世界2話お願いします
だが、自分の理想とはまだ遠い。
自分には、才能がない。これを無才能という。
だが、それを嘆いている暇はない、バトルロイヤルまで後4カ月しかない。
「おはよう!」
と言った人がいた。
雷門寺春華だ。茶髪でショート、緑のブレザーに、赤のチェック柄のミニスカ、目がぱっちりの、身長160cmぐらい、瞳の色は黒、声はフルートのように澄んだ心地の良い声。
自分の幼馴染で、親同士が知り合いで、物心ついた頃から遊んでいる仲だ。
なのに、春華は僕とは全然違う。
まず、能力名は電撃。並大抵の電気は操れる。そして自分から電気も出せる。
そして、前のバトルロイヤルでは、中学三年生にして第5位の成績を収めている。開崎高校1年生次席にして、そして才能ランキング2位の雷門寺春信の実の娘だ。
才能ランキングとは、才能パラメータによってできている。順位は7つの世界全てに共通している。
才能パラメータは、才能を見つけった時に分かる。成長したらもちろん上がる。
そして、自分の父親の城ヶ崎力は、才能ランキング1位だ。
そのおかげか、2人は知り合いだ。
「新君は今から登校?」
「そうだよ。」
「じゃ、一緒に行こ!」
「もちろん!」
春華は、自分の無才能を知っても、今だに普通に接してくれる。
「もう少しでバトルロイヤルだね、今度こそ頑張るぞー!」
「うん、頑張ってね。」
「大丈夫、もう少しで新君も、才能が見つかるよ!」
「うん、そうだね。」
いつも春華には、元気とやる気をもらう。感謝がしきれないぐらいだ。それに報いるために、どうにかして才能を見つけるしかない。
しかし、自分には乗り切らなければならないことがある。
それは、学校だ。
僕は普通科に通っているが、普通科と言っても、全員才能は持っている。持ってないのは、自分だけだ。
「よう、新、才能は見つかったか?」
「いや、それはないな、見つかったら春華ちゃんに泣いて、抱きつくでしょ」
「ここまで、来ると逆にかわいそうだわ。」
「つうか、力さんが一番かわいそうじゃねー」
今日もクラスメートが、僕をからかいに来る。からかわれるのは、辛い。でも、事実だから受け止めなければならない。
「それな」
廊下でも、聞こえるような割れんばかりの、爆笑が起こる。
このようなことに毎回、耐えなければならない。でも、
「ちょっと、新君にそんなこと言わないで。新君も頑張ってるんだから、逆に応援しなきゃ。」
「お、、、おう、春華ちゃんがそういうなら」
春華の一言でこの流れは終わった。
「もう、新君も、自分の意思をちゃんと伝えなきゃ、ダメだよ」
「うん、ごめん」
「そこは、ありがとうだよ」
「うん、そうだね。ありがとう」
キンコンーカンコンー
「ホームルームの時間だ、また放課後会おうね」
「うん、じゃあね」
「ほら、みんな席に着けよ」
今日も1日が、始まる。
1限目に国語、七つの世界共通の言語である、バルト語について学ぶ。ニュースではこの言語が、使われてる。2限目に歴史、これまでに起きた出来事、偉人などを勉強する。3限目に情報がある。七つの世界の様々な出来事や、注目の人物の新しいことについて、学ぶ。4限目に数学がある、これは数字について、学ぶ。そして5限目と6限目には、僕が一番嫌な、授業だ。
それは実践だ。自分の才能をフルに使え、人に怪我を負わせない限り何をしても大丈夫。だが、自分には、才能がない、つまり圧倒的に、不利なのだ。
「今日は障害物競争をする」
「うわー、俺の才能活かせないじゃん」
「俺の才能透明化だから、めっちゃ活かせるわ」
このように、個人の才能で得意な授業や不得意な授業がある。
「では、今から第2校庭へ移動する、みんな体操着に着替えて移動しろ」
僕達の学校は校庭がかなりある。第1校庭は、集会や校舎の入り口に使う。そして第2校庭、この校庭は運動会で主に使われる。物は周期で変わる。今は障害物競争のものがおいてある。そして第3校庭、第4校庭がある。
「もうすぐ、着くぞ準備しろ」
(この授業一番嫌いなんだよな)
「おい、新無理するなよ」
「そうだぞ、無理したら怪我するぞ」
(これは、みんな本心から言ってない、これは侮蔑だ)
みんながみんなそうとは、限らないがこれは分かる。だってみんな顔が笑っているから。本当に心配してたら、普通笑わない。少なくとも2人の人を、見てきたからから確信が持てる。
「よーしみんな位置につけ、ピストルの合図で始まるぞ」
「バッン!」
まるで、ピストルの音までもが、煩わせるかのように聞こえた。
最初の競技は、縄潜りだ。
「俺の才能、透明化を見してやる」
「おー」
感激の声が、ちらほら聞こえた時、
「バッン!失格!」
才能を使い放題とはいえ、ルールは守らなければ、ならない。
「ドンマイ」
ここでも、聞こえる。本当にピストルの音が、煩わせれるかのようだ。
みんなが抜け始めたころ、僕も終わった、だがここからだ。
次は...
「何これ!?」
そこは、崖だった。
向こうの、地面まで3mはある。これをどう駆使するのかが、問題なのだ。
「いやー楽だね、僕の才能「跳躍」があれば」
「うん、全然楽だね私の才能「貼りつく」が活かせるよ」
みんな才能を駆使してこのような、困難なことを乗り越えていく。
「うー、リタイア」
「私もリタイア」
といっても無理と分かったら、リタイアできる。判断能力も、見につかなければならない。
(僕もここらで、リタイアかな)
そう思った刹那。
目がくらむような、眩い光が自分の体中から発光した。
「何これ?」
自分は飛んでいた。
「なっ!」
跳躍の能力を使った人が、まるで、猿が木から落ちたのを、見たかのような声をだした。
「えー!」
皆が皆声を揃えて、声を上げていた。
(なんでー)
当たり前だ、自分にはできないことができたのだから。
結局残ったのは5人だけだ。
「えー!」
「えっ」
「うそー」
「あ、やば」
最後は、ゴールまであと50mぐらいだ。
あとは、走るだけ。
「うおー」
「バッン!」
炸裂音が、今は妙に心地よかった。
まるでピストルの音が良くやったと言ったかのようだった。
「1位、城ヶ崎新!」
「えー!」
クラスの皆が揃いに揃って声を張った。
みんなこの時思いもしなかっただろう、 これが城ヶ崎新の物語の始まりにしか、すぎないことに。
「やっと、授業終わった」
「帰りに駅前の、クレープ屋行こう!」
多種多様の放課後トークが、聞こえる。
「新君も今、帰り?」
「うん」
「じゃあ一緒に、帰ろう!」
こういう会話で、いつも、帰っている。
「今日凄かったんだって!才能見つかったの?」
「いや、それがなんでかわからないんだよ」
「そうなの?不思議だね?」
(本当に、不思議だ)
「そういえば、才能発見センターに、行けばいいじゃん」
「それだ!」
才能発見センターとは、文字通り才能を、見つけるとこである。
「よっし、そうと決まったらいこう!」
「うん!」
才能発見センター入り口についた。受付を終え、一通りの検査を終えエントランスで、待っていた。
「城ヶ崎新さん」
結果室で、結果を待つ。
そして、衝撃の事実を知った。
「才能...発見できないね」
どうでしたか?
次も早く投稿します
待っててください