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Prologue「Insanity]  作者: 八月一日 八丁目
1/1

Insanity

あぁ・・落ちていく、光が、見えない


僕は深い深い闇に飲み込まれた


希望も光も夢も何も

残っていない


ただ残るのは絶望と暗闇・・だけ


誰か本当の僕を見つけて

そして


壊して


何も音を出す事を許されない僕を

誰か、見つけて


深海の闇のように奥深くまで落ちていってしまった

僕をどうか見つけて


全ての鍵は創造の中に



僕の思いを


記憶を


世界を


語ろう


僕が私を描いた絵で___


______


___


_



・・・ここは何処だろう?

夢の中?・・いや夢なのに自我意識はある、明晰夢めいせきむか?

明晰夢って言うのは「自分で夢であると自覚しながら見ている夢」

のことらしい。だけど本当に夢なのか?夢の中か現実か確かめる為に

自分の頬をつねるが痛みは感じる。恐らくここは夢の中では無い事は確かだ

でも何でこんな所に来たんだろう、僕はさっきまで何かをしていた気がするけど

まったく思い出せない。

この僕が見ている世界を例えるなら「宇宙に存在する幻想楽園」。

少し目が眩むような透明感溢れる青い光、青い光を閉じ込めるかのような

宇宙空間、その宇宙にはたくさんの星に青い青い満月。この満月を見ていると、何故か凄く懐かしい気分になる。神様か妖精が住んでいそうだ・・・。

でも何で宇宙なのに丁度いい涼しさの風が吹いてるんだろう。芝生が静かに揺れている。そう考えていると黒い影のようなものが僕に近寄ってくる事に気づいた。


「・・・」


棒人間みたいでまるで闇に覆われているかのようだけど、何処か人間と近い存在であるようにも見える。

目は見つめていると何処か懐かしい気がして丸くて青い、頭は丸くその丸い頭部を上手く囲むようにスッポリと指輪じょうの青い宝石が埋め込まれた冠を斜めに乗せている。

よく見るとこの棒人間の体の中をぽちゃぽちゃと青黒い液体が詰まっている事に気づく。


(水槽みたいな頭だな・・)


僕より身長は低くて小柄で、闇に覆われた身体を青で閉じ込めるような明るいマントを羽織っていて所々に細かいアクセサリーを身に着けている。一言でまとめるなら王様みたいな見た目をしている?いや貴族か。


・・・棒人間が僕の事を見つめているような気がして、気になったので僕も見つめる事にした。


「ラノルム・・?」


ふと頭に浮かんだ言葉だ。もしかして名前なのかな?ラノルムと初めて出会うはずなのに

何故か僕はこの人が「自分の名前」だと伝えてるような気がしたのだ。僕の事も話したほうがいいのか?

でもラノルムは僕の事を知っているような感じがする・・・言う必要無いか。

しかしまだここが何処なのか理解できてない。


「な、なぁ・・ここは何処か、な?」


恐る恐る聞いて見た。


「・・・」


何も喋らない。僕が見る限りラノルムには口が無い。もしかして喋れないのか?


「お前は男か?」

「・・・」

「・・女か?」

「!(コクリ)」


おぉ、反応した。女の子だったんだな、お前は男か?何て僕も僕で女の子に失礼な質問を

したもんだな・・・。

ちょっと申し訳ない。それから何度か質問したけど何も喋らないし頷く事しか

しないからよく分からない。だけど・・・


何故だか僕はラノルムを知っているきがする、そして何処か懐かしい気がする。

まるで僕の大切な人だったかのように__



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