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5、まてぇ~ ロリ神! 逮捕だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!

 こうして、更にいくつかの敵を倒し、砂糖をはじめ、いくつかのレアアイテムをドロップしてほくほくだった俺であった。


 現在のレベルは14。既に駆け出し冒険者の域を突破し、一人前の冒険者としてやっていける程度には成長したらしい。


【だが、油断するなよ~。ここからが正念場。ボス戦が待っておるからの~】


 最早神様自身がダレてきている様子であるが、そこは大人としてスルーしておく。


「ところで、ボスってどんなのがいるんですか?」


【ふふん。聞いて驚け! 見たら泣け! なんとっ! ネームドエネミーじゃぞ!】


 へ?


【驚愕の巨人騎士オンドレ ザ ジャイアント! レベル132の英知ある怪物じゃ!】


「さようなら。来世でまた会いましょう」


【あきらめるな】


「どうやって? レベルが違い過ぎますって!」


【大丈夫じゃ。そんなこともあろうかと】


「ここにきて何かくれるんですか?」


【人質を取っておいた】


 一歳を待たずして、まっとうな人生終了のお知らせ~


「なんてことしてくれんじゃ! この人でなし!」


【そりゃあ、神じゃからのお。どやぁ!】


「それよりも人質って? どうする気ですか?」


【そりゃあ、もちろんあんなことやこんなことを、うっしっし】


「やーめーてーっ!」


 こちとら小市民なんだから、普通にライフが削られていくんスよ~


【なんと、人質は幼女じゃ!】


「こら! ロリが幼女を人質って、そんな事が許されると思ってんのか!?」


【ロリと幼女の絡みじゃぞ? 今日び、小説の世界位しかそんなインモラル許されん】


「小説だって駄目ですよ! いえすロリータNoタッチっスよ!」


 まったく、神という連中はモラルというものをもう少し弁えて欲しいよ。


【そして、こちらが人質のダイアナ嬢じゃ!】


 それは、確かに幼女だった。美幼女といっていいだろう。推定4歳位だろうか? 身長が4m近いが。これとどう絡むつもりだったんだ? と、いうか、どこから出て来た?


【あ】


 ぷちっ


 ロリ神が潰された。ぺらぺらになって飛んでいくロリ神。


 さようなら。君の蛮勇は忘れない。


 さようなら。ロリ神。


 ありがとう。ロリ神。


 永い間、応援ありがとうございました。




【ガッデム! その位で神が死ぬかぁーっ!】


 ちっ!


「マジな話、返して来なさい。親御さんが心配するでしょ」


【ふんっ! あんな親は居ない方がマシじゃ!】


 なんか、こじれたホームドラマみたいな台詞だが、言うのが無関係な他人(他神?)というのが駄目だろう。


「くすん」


 幼女は目から涙を滲ませ、最早泣き出す五秒前である。


「わ、待って! 泣かないで! ちゃんと帰してあげるから」


「ほんと?」


「本当! それに、この駄ロリ神はちゃんと罰を受けさせるから」


【あーあ。お主が責任持って帰せよ!】


 何故に威張っていうのか? この駄ロリ神!


 と、言う訳でボス部屋にて感動の母娘再会の巻である。




「Oh ダイアナ~」「Hey マミー!」


 ひしと抱き合う二人の巨人。圧迫感はともかくとして、感動的な絵面である。

オンドレさん38歳(女性)は何度も俺に礼を述べていた。


 曰く、かなりダイアナちゃんを猫かわいがりしていたらしいのだが、昨夜突如として行方不明となったダイアナちゃんの身代わりとして、なんか、ここでは紹介できないぴのくのさーのぬいぐるみが置いてあったそうな。

 泡を喰って方々探していたらしいが、俺が連れて来たことで、謎の失踪事件は解決。


 一方、犯神であるロリ神(1930万歳)は通報を受けた神界警察に逮捕されることとなった。


「まったく、何度も何度も問題を起こしよって! いい加減懲りるまでお説教してやるからな。覚悟しておけ!」


【ふふん。どうせすぐ釈放じゃ! まったく懲りん奴じゃの。いい加減神としての格の差というものを理解せいよ。とっつぁん】




 銭形のとっつぁんみたいな渋い声の刑事さんと思ったら、どうやら本人だったらしい。

 ともあれ、大物マフィアみたいな台詞を残してロリ神は連行されていった。ルパンみたく逃げないのは潔いいのかなんなのか?




「親切な人間の方。是非お礼を受け取って下さい」


 と、オンドレさんは何やら不思議な形状の品物をくれた。


「それは、魔力を増強する為の訓練用具です。真ん中の玉の部分に魔力を送り込み玉の位置を動かすことで負荷がかかり魔力を鍛える事ができます」


 ただ、これは幼児向けの訓練用具なので、15歳以上の者が使っても効果は薄いらしいが、俺はまだ0歳だと伝えると一瞬怪訝な顔をされたが、それなら効果は保障できますと言われた。

 やったぜ! これで魔法無双に一歩近づいた訳だ。



 こうして、用具の使い方を簡単にレクチャーしてくれた後、オンドレさんは、ダイアナちゃん4歳を抱きかかえ去って行った。 


 こうして、ネームドエネミーと危険な一騎打ちをすることなく平和裏に別れたのだが、俺の心の中は母子の絆を守ったことでほっこりしたものが芽生えた。


 スキル 「心の豊かさ」をてにいれた。

 スキル 「父性本能」をてにいれた。

 けいけんちを12600てにいれた。


 犯罪者 ロリ神にかかった賞金130000ゴールドをてにいれた。

 

 記念品 ぴ〇ぽくんにんぎょうをてにいれた。

 仮面チャラいだーグミをてにいれた。


 



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