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7,


 “いいですか!あと五枚ですよ!!”

 「あぁ、わかった。(……私も会いに行きかったのに……。)」

 

 宗吾は只今、編集長につかまり「缶詰め」状態。

 「会いたい」というのはアリアの事である。今日は面会日。

 宗吾の代わりに皐月が行っている。 

 

 

 

 「こちらでお待ちください。」

 「はい。」

 

 動物病院にて準備や診察時間に来てしまい順番待ち。

 

 「………(あと、どれぐらいであいつは帰れるんだ?)」

 

 待っている間、いろいろ考えてしまう皐月。


 “帰ってきたら何が必要?”“しばらくの間、ケージの仲にいれなきゃダメなのか?”“それよりも   俺たちに事を覚えているのだろうか……”

 

 

 「柊さーん。」

 「!、はい。」

 

 考えているうちに準備が終わったらしい、やっと久しぶりの再会だ。

 

 

 

 

 にゃ!!

 「!、アリア。久しぶりだな、もう大丈夫か?」

 にゃー!  ゴロゴロッ

 「私達も驚きですよ。手術をしてまだ数日なのに……」

 「……先生、本当にありがとうございます。」

 「いえ……私達は手助けをしただけですから。」

 

 久しぶりに再会。アリアは元気な姿で皐月にすり寄る。その姿は愛らしく、とても可愛いと言えるがずるっ危うく診察台から落ちそうになった。

 

 「あと三、四日はかかります。しばらくは外に出ることを控えてください。もちろん他の猫にも近寄らないように。まだ、ウィルスが残っている可能性もあるので。」

 「……はい、わかりました。」 

 にゃ――

 「……大丈夫、ちゃんと迎えに来るからな。」

 にゃー、  ゴロゴロっ

 

 

  


 





 「つーわけです。」

 「成程、何かやることはあるのか?」

 「んー、多分そんなにないと思う。……けど。」

 「?」

 

 帰ってきてそうそう、疲れきった宗吾を叩き起こし皐月は今日合った事を話した。

 

 「いいのか?このままあいつを飼っても。」

 「うん、いいよ。」

 「……へ?」

 

 皐月が気にしていたのは「ウィルスを持つ猫を飼う。」というのは、嫌がるものは多い。それでも宗吾は……

 

 「あの子だって家族だよ?大丈夫。何も怖いことはない。」

 

 皐月を抱きしめる。まるで子供をあやす親のようだ。頭をなでられ、皐月は……

 

 「---------っ!」

 「?、皐月?」

 「や、やめろ!!」

 「嫌なのか?」

 「--っ!!」

 

 アリアちゃんが帰ってくるというのに大丈夫なのだろか?

 アリアちゃんは気に入ってくれるのだろか?

 

 「たくっ、アリアのお気に入りの毛布に座布団に、あとは……」

 

 「(本当、いいお母さんだ、皐月は。)」

 

 子供を待つ親のようだ。



はい、いよいよアリアちゃんが帰ってきます!!

 今まで話た保護した猫「キーちゃん」が病院から帰ってくるときは大変でした。ケージを用意して寒くならないように毛布をひいたり、いらないシーツや毛布を掛けたりしました。でも結局寒くて電気ヒーターを使ったり、普通に家猫と同じようにしたり(こたつの中に入れたり(?))曖昧な記憶で申し訳ありません。

 今回も一部実話・曖昧な話です。

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