20,
ハァ ハァ ハァ
くそっ苦しい なんでこんな
「苦しいんだよ……」
改めて 俺の名前は柊 皐月十九歳いや、もうすぐ二十歳だ。そんな俺がなんでこんな苦しんでいるかというと 走っているからだ。
別にバイトに遅れそうとかそいうんじゃなくて学校でもない。
あいつが、宗吾が
原稿を忘れたからである!!
某出版社
ハァハァ
「?、柊様ですか?」
「は、はい。……そ、そうです。」
息を整えながら受付の人と話す。
「電話は受けております。エレベーターはこちらから、」
受付嬢の案内によりエレベーターで三階に向かう。
エレベーター内で息が正常に戻る。チン。チビらが開く。
そこには
「皐月。」
「……宗吾。てめー、原稿を。」
「わかってる、わかってるさ。」
「申し訳ありません。私が急がしてしまって。」
「……いえ、こちらこそすみません。」
ついた先に宗吾の姿が、皐月は思わず怒ろうとするが変わりない宗吾に怒る気が失せた。そこへ遥が、
ちなみに三人はすでに顔見知りです。
「ごめんね、皐月。」
「別に………ぁ!」
「「?」」
「俺、アリアが心配だから帰るけど……。」
「うん、わかったありがとね。皐月。」
「……。」
お礼を言う宗吾、皐月は照れているのかうつむいている。
エレベーターに向かう皐月だが、チン。
「「!、あ!」」
「「?」」
「ご、後神さん。」
「皐月さん!あれどうしてここに?」
エレベーターから出てきたのは隣。手には封筒が……
「お!隣。早かったな。」
「うん、原稿が終わってね。って、橘先生。」
「「え?へ?え?」」
理解できない状況。
「さつ「わぁ、嬉しいな。あ、よかったら皐月も一緒にお話ししませんか?」」
「え、あ、あの。」
宗吾の言葉に被るように隣は皐月と話す。皐月は分らないまま隣に押されて四人は話をすることに。
「皐月。」
「?、宗吾?」
「どいうことだ?」
「え、な、何が?」
「お前、あいつと。」
「?、隣とはお隣同士で、話し仲間だけど。」
「………」
宗吾と皐月の話がかみ合わない。思考もついていけない。
そして、
「えーと、改めて橘先生の隣に引っ越してきた渚 遥です。」
「後神 隣です。」
「となり……。」
「だったのか……。」
意外な再会か出会いか
訳が分からないまま
四人の会議は始まった。