19,
<今日、港区で火災があり>
“怖いわねー。”
“ねぇー。”
「………」
当たり前のニュース、だが、皐月は
大丈夫だ。何も怖くない。
宗吾だって家にいるし、アリアは……外、やばい、、
大事なものが 危ない、失う。
“皐月君。”
「っ!……あ、す、すみません。」
“いや、こっちこそ悪かったね。せっかくの休みを、午後はバイトの子が来るから休みでいいよ。”
「……(ほっ。)ありがとうございます。」
職場でこんな気持ちのままでできるわけもない、皐月は急いで帰る支度をし、家へと帰る。
良かった、よかった。怖いこわい早く帰らないと。
不安が、怖くて余計な事を考える。
「ハァハァ、確かこの辺に。」
皐月は帰りながらアリアが通場所を通っていた。猫が通れそうな道・小道・路地・公園。
「いない、そうだ。宗吾……いや、あいつは……。」
皐月は宗吾のケータイに連絡を入れようと考えるが宗吾は<缶詰め>でケータイには出れないはず………
皐月はケータイを握りしめながら走って走って アリアを探す。
アリア アリア アリア アリア アリア
頼む無事でいてくれ。頼む 消えてくれ。
はしる はしる 走る
怖くてたまらない。
バン!家の玄関を強く開ける。
「アリア!宗吾!」
「どうした?皐月。」
「……ハァハァ、なんで玄関にいるんだ……今日は……」
「原稿終わってさっき編集者帰ったんだ。そしたらアリアが……。」
回想
カリカリ 窓をひっかく音が聞こえる。
「ん?」
そこにはアリアが、
ニャー
「はいはい……って、あれ。」
アリアは窓から上がり玄関へと立ち止まる。
回想終了
「んでそれからずっと玄関で待ってたの。」
「なんだそうだったのか、心配して損した。」
「……何かあったのか?」
「別に。」
ポフッ、疲れている皐月に宗吾は頭をなでる。
「そーうーごー。」
「いや、悪い悪い。お疲れ様。」
「……おう。」
立ち上がり居間へと歩く。
「今日の夕飯は何か頼むか?」
「そうだな……。」
にゃー?
今日も二人は幸せ日和。
思いついたので書いてみました。
猫飼っているとどうしても心配するんですよね。