表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/29

18,


「え!橘先生に会ってきた!?」

 「うん、図書館でね。すっごいんだよー、受付のお兄さんの小話を推理小説のネタに使うんだもん。それでね、ネタに使えそうなのをボクも一つおいてきたんだ。」

 「は?」

 「脅しネタをね。」

 「隣………。」

 「冗談だよ。怖いなーハルは。」

 「……あのな、そんな事。」

 「わかってるよ、だからボクも同じネタで全く違うのを書こうと思ってるの!」

 「?」

 

 図書館に行ったその日の夜。いつものように二人は今日の出来事を話す。仕事の事嬉しいこと・悲しいこと。だが、時々思う隣はどこかズレているようだ。

 

 「冒険で腹黒の主人公、しっかり者の相棒をさ。」

 「……今のはどうするんだ?」

 「もちろん完結させるよ。」

 「……………そうか。」

 

 ずれているのかわからないが、面白い小説を書くからいいが………。

 

 「あ、それでね。」

 「ん?」

 「お隣さんの柊 皐月さんね。編集者にできないかな?」

 「……あのな、隣。そいうのは人権に………」

 「えー、ダメかな?」

 「お前な…………」

 「わかってるよ!けど、ボクね、あの子が欲しい。」

 「………?」

 「?」

 

 ハルは一瞬分らなくなった。

 

 橘先生の所に同居しているのは男の皐月さん。

 

 俺らの隣が橘先生宅

 知っているのは自分たちだけ………多分……………

 

 (りん)だけが(おとなり)さんの主人と同居人を知っていて

 俺は今日あったばかりで…………

 

 

 「皐月さんは二人いるのか?」

 「へ?」

 「だってお前の話にあんな男が務まるのか?」

 「……(おもしろ。)」

 「隣?」

 「うん、そうだね。僕が話しているのは女の人。なんでもね、女と男で橘先生宅に座り込んでいるみたいだよ。」

 「何!!」

 「冗談。」

 「りん!!」

 「ごめん、ハル。」

 

 こいう時「嘘八百」「嘘も方便」という言葉が似合うのはなぜだろうか……

 

 「全く……」

 「………うん、このネタ使えそうだ。人間ってまっとうに受けるし……嘘さえも真実に変えちゃう……それもありかな?…………」

 

 呆れかえる遥。天然すぎる隣、遥は少し心配する、詐欺にあわないかなどと。

 が、それも心配ないようだ。先程の言葉で何か思いついたようだ、ぶつぶつと考えながらまとめていく。

 

 「ふぅ……さてそろそろ風呂に入るか。」

 「え、あぁ。わかった。皿あらっておくね。」

 

 一息入れ、遥はお風呂の準備へと部屋に戻る。

 思ったが男二人の生活によくなじんでる二人、、いや四人。何故こんなにも衝突はないのだろうか?

 男と女ではしょっちゅう(?)あるというのに……

 

 「さてと、楽しみだな~。書くのが……」

 

 一方お隣では……

 ゾクっ

 

 「?、どうした?皐月。」

 「いや、寒気が……。」

 「風邪か?」

 

 でした。

  

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ