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ウーフと戦闘する話②

前回までのあらすじ

戦闘した。

「グッ……!」


 コザガの体が震える、ウーフはコザガをギロリと睨んでいた。

 コザガは後退りする、その離れた距離を縮めるようにウーフはコザガへ突進した。

 速い、ウーフは怒りを身にまといコザガへと突進する、コザガはそれから一歩も動けずにいた。


 ウーフはコザガの一歩手前まで近づき、頭をコザガの体に近づける、だがコザガはふっ飛ばされなかった、コザガは今噛まれている状態だ。

 鋭い牙がコザガの腹に突き刺さる、血が噴き出し地面を汚した。  


「コザガ!!」


 ヒナタが叫ぶがウーフは気にせず次の工程に入る、ウーフは立ち上がり口の中からコザガを取り出した。

 ウーフはコザガの目に指を入れようとする、ちょうどウーフの目に弓矢が刺さった所だ、ウーフはゆっくり自分の指を動かす。

 リュウはウーフの右足に尻尾を叩きつけ、ハクレイは左足を冷やして凍らそうとするが、ウーフは全く気にしてない様子だ、今のウーフはコザガしか見えていない。


 どんどん指がコザガのに近づく、コザガは目を閉じた。

 だがそんなんで防げるわけがない、もうあと数秒で指は目に刺さる。

 だが、ウーフはコザガを離した、コザガはドスンと落ちる。


「何だァ……?」


 ウーフがコザガを落としたのは足に何か強い衝撃がぶつかったからだ、ウーフは下を見てみるとそこにはヤロウが立っていた。

 ヤロウは瀕死の体をどうにか起き上がらせウーフの足を蹴ったのだ、だがヤロウはそこから動くことができない。


 ウーフはヤロウを蹴る、ヤロウはそのまま吹っ飛ばされ壁にぶつかった、ヤロウはアタマから血を流し気絶する。

 その後ウーフは下にいたリュウとハクレイの二人を掴んだ、二人は抵抗する。


 ハクレイはスキルを発動させウーフの手を凍らそうとした、だがその前にウーフに投げ飛ばされる。

 リュウはウーフの手に噛み付く、ウーフは「痛エ……!」と言いながら手を離した。

 リュウはチャンスだと思い手からウーフの首らへんに飛び移り首根っこに噛みつく、そこからダラダラと血が流れてきた。


「痛エ……こノ……こノ……!!」


 ウーフは何とかリュウを首から離そうとリュウの体を掴み引っ張るが、リュウも負けじと強く噛む。

 ウーフは無理矢理リュウを首から離す、リュウの口には剥ぎ取られたウーフの首の皮があった。

 ウーフはリュウも投げ飛ばしリュウはハクレイと同じところに吹っ飛んだ。


「まだ……! まだ……!」


 リュウはそこから起き上がりふらふらした足つきでウーフの方へ向かう、ウーフはそんなリュウを見てリュウの方へ近づき踏んづけた。

 リュウと……そこに偶然いたハクレイを巻き込み2人はウーフのでかい足に潰される、これで2人は気絶した。


(スキル発動!)


 誰かがそう念じる、その瞬間ウーフの視界は真っ暗になった。

 ウーフは暗闇の中ここが何処か手探りで探す、数秒探したあとにウーフの目に光が映った、それは大きすぎる光だ。

 

「ギャァァァ!!」


 ウーフは光に向かって叫び声を上げる、それはキワミのスキルだった、そして暗闇を作ったのはヤミクモコウだ。

 ヤミクモコウはまたスキルを発動させる、だが今度は暗闇じゃなかった、ヤミクモコウから雲のようなものが出てくる。

 それはウーフの頭上に上っていきそこで静止した、その瞬間雲から雨が降り始める。


 それはただの雨じゃない、とんでもなく強い雨だ。 

 ウーフはその雨の衝撃により立つことができなくなる、ヤミクモコウはウーフが立てないのを確認したあとまたスキルを発動させた。

 その雲から今度は雷が降ってくる、しかも数本だ、その雷は明らかにウーフを狙っている。  

 その雷は立つことができないウーフに命中した、ついでに雷の光によりウーフの目はダメージを受ける、ウーフは「グアアアアア!!」と叫んだ。 

  

 雷がウーフの体を過ぎ去ったあと、ウーフは「熱あアアアアア!!」とまた叫んだ、雷の熱でウーフの体は燃えたのだ、毛だらけなのでよく燃える。

 そしてウーフのいる地面から植物が生えてくる、その植物はウーフを囲いウーフは逃げられなくなった、植物はウーフごと燃える。


「はぁ……はぁ……はぁ……」


 スキルを発動させたヤミクモコウの様子が変だ、息切れして、汗だくで、ふらふらしている、ヤミクモコウは後ろ向きに倒れた。

「ヤミクモッ!!」とキワミが倒れるヤミクモコウを支える、ヤミクモコウのスキルは強力な分消費するマジックポイントも大きい、一日に一回が限界だ。


「アアアアアアアア……!!」


 ウーフはうめき声を上げる、今のウーフは逃げようにも植物が絡みついて逃げれない、それにその植物にはトゲが生えている、無理矢理逃げようとしても血まみれになってしまう。

 ドアがいきなりバタンと開く、中からキキが出てきた、どうやら武器が完成したらしい。


 キキが作ったのは、キキの体よりも大きいレーザー砲だ、キキは早速ぼうぼうと燃えているウーフに撃つ準備をする。

 体制を整える、これで撃つ準備は完了した、あとは引き金を引くだけだ。

 キキの準備が完了するとともに、ウーフの火が弱まっていった、絶好のチャンスだ。


「すみません、ここを持ってもらっていいですか?」


「ここでいい?」


「はい、ありがとうございます」


 ノシャはキキに頼まれた部分を持った、このレーザー砲は1人で撃つと反動が強すぎて当たらない可能性があるらしい、ルイカなどの皆もレーザー砲の一部を持つ。


「まだ……まだですよ……」


 キキは撃つタイミングを計っていた、ウーフの火はどんどん弱まる、そして黒に変わった紫だったはずの体毛が見えてくる。

 「まだ……まだ……」ウーフはあれだけの攻撃を喰らってもまだ生きている、キキはこれまでとは比べ物にならないほど慎重にタイミングを見極めている。


「まだ……」


 ウーフはこっちを見る、その姿は数分前のウーフとは全く違っていた。

 黒に変わった体毛、失明した片目、ボロボロの体、何もかもが違う。

 ウーフは一歩、キキ達のいる方へ進んだ。


「今!!」


 キキがそう叫び、皆踏ん張る、キキは勢い良く引き金を引いた、その瞬間白色の光がとんでもないスピードでウーフに向かって伸びていく。

 

「ッ!!」


 もはや叫びすら無かった、そのレーザーはウーフの心臓を見事に貫き奥の廊下の壁も突き破る、それでもまだまだ進んでいく。

 レーザーはこの星から離れていった、ウーフはうつ伏せになって倒れる、そのウーフの心臓部分にはぽっくりと穴が空いていた。


 皆ウーフの方へ近づく、近くで見るウーフはどう考えても死んでいた、だがキキはウーフの体を触り驚愕する。


「まだ……生きている……!」


「え!?」


 皆も驚いた、あれだけ燃やされて心臓まで貫かれてまだ行きているのか、体はまだ温かい、普通ならすぐに死ぬが、念には念を入れた方が良いだろう。


「そうだ……ハクレイ……!」


 キキはハクレイの名を言う、すると遠くから「俺?」と言う声が聞こえた、ちょうどタイミング良くハクレイとリュウは目を覚ましたのだ。

 そしてヤミクモコウもだいぶ回復してきた、ちょうど良い。


(スキル発動!)

 

 ヤミクモコウはまたスキルを発動させる、すると雲が出てきてウーフの上から雨を降らせた、これだけなら少ししかマジックポイントは消費しない。

 雨が降ってウーフの周りは水浸しになる、次はハクレイの出番だ、スキルを発動させてウーフの周りが凍っていく。


 少ししてウーフは完全に凍った、今氷の塊の中にウーフを入れているような状態だ、これで呼吸もできない。

 その直後森に投げ飛ばされたガンガンが戻ってきた、またまたちょうど良い。


 ガンガンは腕を岩のように変え思いっきりウーフの凍っている頭をぶん殴った、そしてウーフの頭は氷ごと粉々に砕け散る。

 これでウーフは黒焦げで片目が失明して心臓を貫かれて凍らされて頭を粉々に砕かれた状態だ。


 ウーフの粉々に砕け散った頭の破片が転がる、そこは目の部分だ、ウーフは死んでいるはずなのになぜか皆を睨んでいるような気がした。



 

 



 

 




 

 

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