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ザンジと戦闘する話③

前回までのあらすじ

戦闘した。

「来い」


 ザンジはサーベにそう命令する、サーベはスキルを発動させ剣を作り出した。

 そして階段を駆け上がりザンジへ急接近する、サーベはザンジのすぐ近くまで来た瞬間思いっきり剣を振った。

 だがザンジはそれをジャンプして避ける、ザンジは後ろに飛びサーベから離れた、サーベもザンジの逃げていく方へ走る。


 ザンジが地面に着地した瞬間、サーベはザンジのすぐ近くまで来ていた、また剣を振り、今度は顔をかすめる。

 ザンジの頬から血が流れてきた、サーベは次の攻撃の準備に取り掛かる。

 

 サーベは逆の方向から剣を振った、しかし、今度は先に腕でガードされる。

 ガキンッ!!と言う金属のような音が響く、サーベに一瞬隙が出来た、ザンジはそこを狙う。

 ザンジはサーベの顔めがけて蹴る、サーベも剣を盾にしてガードするが、あまりのキックされた時の衝撃に剣を離してしまった。


 剣がカランっと地面に落ちる、サーベは蹴られた衝撃でよろけていた、追加の蹴りが入る。

 その蹴りは顔に命中し横に吹っ飛ばされた、ゴロゴロと転がる。

 サーベはふらふらとした足つきで起き上がった、かなりピンチだ。 


「気分が変わった。 お前を殺す」


 ザンジからそう告げられる、サーベの額からツー……っと血が流れてきた、サーベは額をぬぐい手に血がつく。

 ザンジはサーベへ接近する、サーベは守りの体勢に入った、だがザンジはその守りをくぐり抜け腹に一発パンチをお見舞いする。


「がはっ……!」


 サーベは嗚咽しながら顔をザンジの逆の手によって殴られた、口が切れ血が出てくる。

 サーベは反撃しようとまた剣を作り出そうとするが、剣を作る最中ザンジに作りかけの剣を掴まれた。

 ザンジはその小さい剣をへし折る、そしてそのへし折った剣の刃をサーベの肩に突き立てた。


「ぐっ……!」


 サーベはうめき声を上げる、サーベの肩には刃が突き刺さっていた、その箇所から血がドクドクと流れる。

 サーベは持っていた剣の柄をザンジに投げつけた、それはザンジの顔に当たりバキバキと折れる、サーベはザンジが剣の柄に気を取られている間に遠くに離れた。


 サーベはスキルを発動させる、今度は1本じゃない、何本もだ。

 剣の総数は15本ほどになり、それをザンジに投げつけていく、ザンジはそれをかわし続けた。

 1本……また1本……飛んでくる剣をザンジは冷静に避け続ける、最後の1本になり、ザンジはそれもかわした。


 ザンジの後ろには15本もの剣が落ちている、だがそれを拾う者はいなかった、全員瀕死だ。

 その瀕死の人は、サーベもだ、このままじゃやられる、それはザンジとサーベの両方が気づいていた。

 ザンジはサーベの方へゆっくり歩いていく、サーベの目はどこを見ているのか分からない。


「諦めろ、お前は弱い」


 ザンジの言葉によりサーベはザンジの方を向いた、ザンジの目には愚かなサーベが映っていた、サーベはその言葉に応える。


「確かに私は君に比べて弱いよ、でも……」


「たくさんの仲間がいる」


 その瞬間、後ろから何か飛んできた、ザンジは腕を後頭部に回し防御する、それは剣を持っている木だった。

 後ろにはオカキが立っている、オカキは階段を降りたあと逆の方の階段を登りザンジの後ろに回り込んだのだ。


 木はウネウネと波を打ち15本の剣を持っている、その剣が一斉にザンジへと向かった。

 ザンジはその剣を一つずつ折っていく、1本、2本……

 どんどん剣が無くなっていき、やがて残るは1本になった。


「だから言ったろ、諦めろって」


 地面には折られた剣が転がる、オカキは覚悟を決め最後の1本をザンジに向かわせた。

 木の幹ごと剣を持って移動する、ザンジは冷静に最後の1本を折ろうとした、その時……


 木の中から人が出てきた、それは剣を持ちザンジに斬りかかる、ドーソだ。  

 ザンジは珍しく焦り体をドーソの方へ向けた、ザンジはドーソが持っていた最後の1本を折る。

 その瞬間、ザンジは後ろから斬られた、ザンジはいきなり木の中から出てきたドーソに気を取られサーベの事をないがしろにしていたのだ。


「何……だと……」


 ザンジは背中から血を噴き出しながら倒れる、サーベは持っていた剣をザンジの頭に刺した、ザンジの心臓は停止する。

 

「だから言ったろ、たくさん仲間がいるって」


「ブ……ブレ……様……」


 ザンジは最期の力を振り絞りブレクの名前を言おうとするが、その前に力尽きた。

 サーベとドーソはほっと息をつく。


「いやあ、危なかったよ。 ドーソちゃんがいなかったら勝ててなかった」


「僕はたまたま弱いのに当たったから……それより怪我人を安全な場所に運ぼう」


 サーベとドーソ、そしてオカキは怪我人達を安全な場所に運ぶ。

 サーベはアシュラとヒヒ、ドーソはタナカとヒヒ、オカキはワオンを運んでいった。 

 アシュラとヒヒは特に危ない、慎重に運ぶ、タナカは運んでいる最中に目を覚ました。


(頼んだよ……ツルちゃん、トタロウちゃん……!)


 これで残るは幹部のウーフと、ボスのブレクだけとなった、サーベとドーソは、ツルとトタロウの2人が倒してくれることを願っていた。








 

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