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パレスの街の冒険者ギルド

転生して吸血姫になった私は魔界から人間界の王都を目指して移動し始めた。それから2日経った時、私は人間界のパナオス村に立ち寄ることにした。


「すみません。王都に行きたいのですがここからだとあとどれ位でつきますか?」


「王都にならあと2日ってとこかね」


「ありがとうございます」


「それよりあんた、冒険者かい?」


「違いますよ!」


「そうなのかい、あんたからにはただならぬ気配を感じたんだけどねぇ」


「その冒険者というのにはどこでなれますか?」


「あんた、冒険者になりたいのかい」


「はい!なりたいです」


「そうかい。なら、ここから2キロほど先にあるパレス町ってところで冒険者登録しておくといいよ。お金も貯まるしね」


「なるほど、ありがとうございます。パレス町ですね」


「気を付けるんだよぉ」私はお礼を言って村を去った。


パレス町冒険者ギルド前「ここが冒険者ギルドかぁ、さっそく中に入った見よ」


「ようこそ冒険者ギルドへ」中へ入ってみると目の前には美人な受付嬢がいた。


「あの、冒険者登録をしに来ました!」


「私はこのギルドで受付嬢をしているミユといいます。お嬢さん、歳はいくつ?」


「12歳です」


「分かったは、それじゃあ、試験受けてみましょうね」そう話しているとある男が話に入ってきた。


「嬢ちゃん、ここはガキがくるとこじゃないぜ。怪我する前にお家に帰りな」


「ギルムさんは、またそういうことを言う。子供が可哀想じゃないですか」


「仕方ないだろ、こんなガキに冒険者なんて務まらないんだからよ」


「それは試験を受けてみないと分かりませんよ」


「どうしてもそのガキに試験受けさせたいなら俺の言うこと聞いてくれよ。そしたらそのガキの冒険者入りに賛成してやるからよ!」「わかーー」私は彼らの会話を遮った。


「ねぇお姉さん、まだ試験しないの?こんな『弱い人』放っておいて、早く試験しよ」


「おいガキ、今なんて言った。俺が弱いっていったのか?」


「うん」


「おい、俺様が直々にお仕置してやるよ」


「じゃあ、あなたとの戦闘が試験でいいんだね」


「レスティアさん、やめといた方がいいですよ。このギルムさんはBランク冒険者なんです。だからあなたは勝てないと思うわよ」


「それこそやってみないと分かりませんよ。私はまずあなたの隣にいる子どものために戦いたいだけですから」


「分かったぜ!お前が勝てたらこのガキはやるよ。だが今は模擬戦だ。俺と戦おうとしている勇気に免じて先に攻撃してきていいぜ」


「分かりました。私が勝ったらその子たちはいただきますね」


「構わねえぜ。お前に勝てる見込みは万に一つもねぇからな」


「それはどうでしょうね」私はまず相手に見えない速さで間合いまで近づき斬撃をくらわせた。次にフェイントで右脇腹を狙ってからみぞおちを攻撃しようと思ったがギルムは既に倒れていた。


「勝者、レスティアさん!おめでとうございます。まさかBランク冒険者を倒せるなんて思ってませんでしたよ」


「私も驚きました!」


「これはレスティアさんのランクについてギルドマスターに相談しないといけませんね。少々お待ちください」しばらくしてから受付嬢がやってきてギルドマスターの部屋に来るよう言われた。


「お前さんがギルムを倒したっていう嬢ちゃんか!」


「はい」


「よし、お前さんはSランクだ!」


「はい!?普通Eランクからだよね!?」


「そうですよ!Sランクは早すぎです!今日冒険者登録したばかりなんですから」


「まぁ、いいじゃないか!それにランク上がるたびに手続きするのも面倒だしよ」


「自分が仕事サボりたいだけですよね」


「そんなことないぜ!言っとくがSランクより上のランクもあるからな、お前さんにはMランク通称マスターランクを目指してもらう。今までMランクに到達したやつは1人もいないが頑張れよ!」


「分かりました。頑張ります!」


「話逸らしましたね」


「それでギルマスさん。ここから王都ってどれくらいかかりますか?」


「王都に何かようでもあるのかい」


「はい。魔術学院の試験を受けようと思いまして」


「なるほどな!ここからだと馬車で1日くらいだよ」


「分かりました。ありがとうございます」


「お易い御用さ。またこのギルドに来てくれるならな」


「Mランクのクエスト受けれますか」


「あぁ受けれるぜ。内容は隣国ファウス皇国からくる聖女様の護衛だ。この後国境に行ってもらってこのギルドまで護衛してもらう、受けるか?」


「はい!受けます」


「よし分かった!お前さんはすぐに国境に向かってくれ、行く前に入り口付近にいる少女に一言言ってから行け!」


「分かりました」私は少女に聖女様の護衛に行ってくると伝え国境へ向かった。

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