表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銃器が弱すぎる世界に転生したけど銃知識と現代戦術知識で成り上がる  作者: 佐々牙嵯峨兎
3章 霊竜同盟国バビロニア

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

78/81

71.VSバシュム&ウシュム前編

 そうしてバビロニアに向けて出発してから一週間経つ。

 あれからバビロニアに向かいながら、襲い掛かる不浄人形ドールズを倒して進んでいる。

 襲い掛かる不浄人形ドールズ小鬼ゴブリン断末魔草マンドラゴラだったが、バビロニアに向かうにつれて蠢く触手(ラフム)と呼ばれる不浄人形ドールズが襲いかかる数が増えて行った。

 そいつらの強さは突撃銃アサルトライフルを使えば何ともないが、しかしその厄介さは治癒力だ。最初は何ともなかったが、少し隙を見せたらすぐに襲いかかり、倒すのに五回ほど倒したくらいだ。

 アリオンに見せてもらっても首を傾げ、カインもその治癒力には頭を悩ませていた。

 蠢く触手(ラフム)の素材は自由組合に送っており、その解析結果を使い魔に送らせる予定だ。

 一体何なのか調べてもらえば弾倉マガジンの消費量を減らす事ができるし、皆の負担を減らせる。

 そのため出来る限り生命晶コアの破壊を主に戦っている。

 そして食料と火薬を補充するために、近くにある集落によって補充する。

 それと少しバビロニアの様子を聞いてみる。聞き込みは俺とヴィンセントとカイン、あとはアリオンとエルキドゥだ。

 アリスは変な奴に絡まれそうだし、レノンは子どもだからあとにしろってあしらわれそうだし、アイリスは妖精エルフだから攫われてしまう。だから三人は馬車の中でお留守番している。

 俺は近くにいる商人に話しかける。


「すまん、ちょっといいか?」

「うん? 俺に聞きたい事があるか?」


 俺は商人にバビロニアや予言について聞く。しかし商人は苦虫をかみ潰したよう顔になって言う。


「悪いがそのことは知らんし、この集落から離れて場所に赤毒の蝮(バシュム)青毒の蝮(ウシュム)ッテ言うつがいの不浄人形ドールズがいて中々入れないんだ……」

「そうか……邪魔して悪かったな」

「いやいや、もしもバビロニアに向かうなら気を付けておけよ~」

「アア、分かった」


 俺は商人と別れて情報収集と補充を続ける。

 そしてある程度情報を集め終えて、馬車に集まって情報交換する。

 最初はバビロニアにある予言についてはあまり知る人は少ない。

 次には蠢く触手(ラフム)はバビロニア周辺にはいなく、代わりに獰猛な魔犬(ウリディンム)と呼ばれる形状タイプビースト犬型ドッグだ。

 そいつは数体の群れを成して人に襲い掛かる、蠢く触手(ラフム)みたいに瞬時に直ったりはしない。そのことを聞いてほっとする。

 あれと同じだったら精神がとても疲れてしまう。

 そのことを聞いてホッとするが、問題はもう一つある。

 それは俺が聞いた赤毒の蝮(バシュム)青毒の蝮(ウシュム)だ。その不浄人形ドールズ形状タイプ幻想ファンタジー竜型ドラゴンで、抜群のコンビネーションで敵を殺していき、さらに赤毒と青毒の名の通りに毒を使い、赤毒は体内が燃えるほどの激痛を与え、青毒は体内が凍えるほどの激痛を与える。

 そのため全身を赤くして苦しむのが赤毒の蝮(バシュム)で、蒼くして苦しむのが青毒の蝮(ウシュム)と呼ばれている。

 その猛毒を解毒するために解毒剤を持つのが大切を聞いた。そのため大量の解毒剤を買い込んだ。

 これで赤毒の蝮(バシュム)青毒の蝮(ウシュム)の猛毒対策をしたことで、最後はバビロニアの事だ。

 エルキドゥが言うにはバビロニアは本来、精霊国家アッカドと龍脈国家シュメールが合わさった国の事で、最初はその合併を妖精エルフは猛烈に反対していたが、徐々に時が経つにつれて行き、今いる王の十代前がアッカドシュメール共和国ではなく、霊竜同盟国バビロニアとして改名した。

 そして今いる王が予言をおこなって、そしてそれを見たら最初は怒髪天を貫いていたが、今の王の息子が「我の盟友と妖精エルフの王女にその勇者を連れて行かせばよい」と言われて、その盟友であるエルキドゥと妖精エルフの王女であるアイリスがやって来たというわけだ。

 う~ん、やっぱり俺が知っているバビロニアと少し似ているな。

 最初は二つの種族が争っていたけど、それが一つの大国となっている。しかしそのバビロニアはペルシア王国に滅ぼされるからな。

 そう思いながら考えていると、エルキドゥは首を傾げながら聞く。


「じゃあ、僕から聞くけど……その武器は何? 何で筒から弾丸を撃ちだせるの?」


 エルキドゥは俺が磨いている〈M4カービン〉を指しながら言う。

 やっぱりか……この世界の住人にとって突撃銃アサルトライフル狙撃銃スナイパーライフルは未知の領域っていうイメージが強いからな。

 俺はエルキドゥにこの武器の事について話した、俺が天授ギブデッドだという点もだ。

 エルキドゥは驚きもせずに興味津々聞く。

 そしてこの武器についてすべて話すとエルキドゥは顎に指を当てながら言う。


「へぇ……勇者の君が持つ知識は中々興味あるよ。今度それの仕組みを教えてくれないかい?」


 エルキドゥは俺が持つ銃知識を知りたがっているが、俺は丁寧に断る。

 理由はどこかで情報が漏れたでもしたら、それを悪用する連中が増えてしまう事もある。実際そのコピー品で人を殺害した事件もあったからな。

 俺は銃の危険性をじっくり説明した諦めさせる。エルキドゥは口を拗ねながら諦める。

 まだあっても二週間くらいだから、情報をあまり言うのは危険だからな。

 そう思いながら話し合いを終える。

 その後は近くにある宿屋に泊まって、朝早く出発した。


もしよかったら高評価、感想、お気に入り登録お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ