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銃器が弱すぎる世界に転生したけど銃知識と現代戦術知識で成り上がる  作者: 佐々牙嵯峨兎
1章 魔荒国家シルバーホース

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25.反撃

昨日投稿しなくてすみません。

 俺達の叫びを聞いた魅惑の吸血薔薇は鼻で笑い飛ばして小鬼ゴブリンに命令する。


『いくらそんな強そうに見えても無駄なのよ! あんた達急いで私を守りなさい!』

『ハッ!』


 小鬼ゴブリンはそう言うと鋼鉄の円盾バックラーを前に構えて防御態勢を取る。

 俺は気にせず狙いを定めて引き金(トリガー)を引く、すると銃身バレルの先から弾丸を連射する。

 小鬼達はどうせ弾かれるのがおちだって思っているだろう。

 だがしかしその思いとは裏腹に、突撃銃アサルトライフルの弾丸が鋼鉄の円盾バックラーをたやすく貫いて小鬼ゴブリンの体がハチの巣と化す。

 その様子を見た魅惑の吸血薔薇は驚愕して叫ぶ。


『どういう事よ! さっきは簡単に弾いたのに――!』


 どうやらこいつは何も理解していないな。

 俺は呆れつつも教えてあげる。


「お前もしかして弾丸が全部同じって思って無いか? 実は違うんだよ」

『何言ってんのよ! さっき蒼髪が持っていたやつは弾かれたのよ!』

「本当に知らないんだな……」


 それもそうか、だって一発撃ったら再装填リロードしなきゃいけないからな。

拳銃ハンドガン〉や〈機関銃マシンガン〉は大量に弾丸を使用するから作成コストを減らすために先端を丸くした、しかし〈突撃銃アサルトライフル〉や〈狙撃銃スナイパーライフル〉は遠方から射撃を行うため飛距離を伸ばすために先端をとがらせた。

 その上〈実包カートリッジ〉の中に入っているのは〈徹甲弾〉と呼ばれる弾で、それは対戦車に創られた弾丸だ。

 たかが鋼鉄の円盾バックラーだろうがいとも簡単に貫通する事ができる。

 魅惑の吸血薔薇はこのまま接近は危険だと知ると、子ども達に指を指しながら、子分不浄人形(ドールズ)達に命令する。


『クソ……! だったらあんた達! 後ろにいるガキ共を捕まえなさい!』

『ハッ!』


 子分不浄人形(ドールズ)達はそう言うと、一斉に子ども達に襲い掛かる。

 どうせこいつの事だから人質にしようとするが無駄だ。


「ヴィンセント、子ども達を守ってくれ! アリスは俺と魅惑の吸血薔薇を倒すぞ!」

「子ども達は守るからしっかり倒してくれよ!」

「うん、分かった!」


 二人はそう言うと、ヴィンセントは子ども達を守ろうと、アリスは俺と一緒に魅惑の吸血薔薇を倒すために向かって走る。

 魅惑の吸血薔薇は歯を食いしばって睨みつける。


『この餓鬼どもが……!』


 そう言いながら詠唱する。


『茨よ。今一度、汝を貫き、血を啜る魔槍を放て! 魔血茨槍ブラッドソーンランス!』


 魅惑の吸血薔薇はじゅそに満ちた声で詠唱し終えると、茨が槍と化して襲い掛かる。

 しかしその茨は赤黒く変色して、俺は勘で〈M4カービン〉を構えて撃ち抜く。

 弾丸は赤黒い茨を穴だらけにする、しかし瞬時に修復して俺とアリスに襲い掛かる。

 俺とアリスは茨の横に回避する。しかし数秒のラグで地面に棘が生えてきて攻撃してくる。


「ナッ――!」


 俺は驚きつつもバックステップで何とか回避する。

 魔槍って聞いたけどまさか地面からの棘を隆起させる事ができるのか! そのうえいくら穴だらけにしても修復できるなんて厄介だろ!


「ハ、ハハ……」

『あら? ついに諦めたのかしら?』


 魅惑の吸血薔薇は俺が諦めたと思っているが違う、俺が初めてサバゲをやった気持ちと同じだ。

 連携がうまいチームや高難易度FPSを攻略するのはとても上がるんだよ!

 俺は不適の笑みを浮かべつつ〈M4カービン〉を構える。

 魅惑の吸血薔薇は不快な奴だと思っていたか、再び魔血茨槍ブラッドソーンランスを放ってくる。

 それと同時に小鬼ゴブリン魔菌マイコニドが一斉に襲い掛かる。

 アリスは俺の前に出て〈20式小銃〉の引きトリガーを引いて一掃する。


『『グギャァァァ!』』


 すると急に茨は不浄人形ドールズの死体を串刺しにして血を啜る。


「お前……仲間を利用する気か!?」

『当たり前でしょ? 私は美しいから何やっても許されるのよ!』


 魅惑の吸血薔薇はそう言うと茨を俺の方に放つ。

 俺は茨の横に避ける、すると茨はUターンして襲ってくる。

 まさかさっきの吸血で能力が一個増えたのか!?

 俺は腰からバトルナイフを抜いて茨を切り落とす、地面に落ちた瞬間に棘が生えて襲い掛かる。

 少し捻って避けたが頬をかする。

 修復に棘攻撃その上吸血やホーミングなんてチームたっぷり丼だ。

 息を荒くしながら注意していると、小鬼ゴブリンが背後に襲ってくるがアリスに瞬殺される。

 俺はアリスの方に向いて言う。


「アリス、ここは俺だけに任してくれないか?」

「でも、大丈夫なの?」

「大丈夫だ、アリスはヴィンセントの支援してくれ」

「うん、分かった!」


 アリスはそう言ってヴィンセントに支援しに行く。

 魅惑の吸血薔薇は俺を見て鼻で笑いだす。


『まさか一人だけで戦うの?』

「アア、お前は俺だけで十分だ」

『だったら上等よ!』


 そう言うと一気に茨を生やして襲い掛かる。

 俺は強化された茨を避けつつ引き金(トリガー)を引く、いくら穴だらけにしても瞬時に修復する。

 棘がさらに増える上に回転してドリルと化して襲い掛かる。避けても茨を穴だらけにしても修復する。

 こうなったら接近するしかないな。そう思い一気に接近する。一斉に襲ってくる茨の大群を避けつつ魅惑の吸血薔薇に近づく。

 その時に目の前に茨が来てバトルナイフで切り落とすと、空中でも棘が生えだしてきて襲ってくる。

 瞬時に〈M4カービン〉の銃床ストックで打ち飛ばす、すると茨の断片はあさっての方に飛んでいく。それと同時に魅惑の吸血薔薇の頭に、銃身バレルを向けて引き金(トリガー)を引く、しかし瞬時に茨の壁で防がれる。

 コイツの行動パターンは茨槍とスタンプに吸血、それに茨を壁にする防御で立ち回っている。

 伊達に妖魔王ファントムロードを名乗るくらいはあるな。だけどいくら強くても生きている限り弱点はあるんだよ!

 俺は懐から一つの瓶を取り出して、その中身をバトルナイフの刃にかける。

 すると魅惑の吸血薔薇は瓶の中身を察して、一気に茨を俺に襲い掛かる。

 しかし俺は瓶を茨の方に投げた後に、〈M4カービン〉を構えて引き金(トリガー)を引く、すると弾丸は瓶を破壊して中身を撒き散らす。

 茨に液体が付着すると一気に枯れ始めて、魅惑の吸血薔薇は叫び出す。


『ギャァァァァァァァァ!? これはやはり除草剤……でも私の知識だとこんなに強くないはず……?』

「これは俺の世界に合ったものだ」

『何ですって……?』


 魅惑の吸血薔薇は俺の言う事に首を傾げている。

 この瓶に入っているのはア●薬●イラ●滅ジョ●という除草剤で、効果は物凄く強いため、かなり効果的だ。

 魅惑の吸血薔薇は何が起きているか分からずにいるが、しょう懲りずに茨を俺に向けて襲い掛かる。

 しかし俺は保持容量ホーディングキャパシティーを発動させて瓶を取り出すと、持っている瓶すべて茨に向けて投げた後は、〈M4カービン〉を構えて引きトリガーを引いて破壊する。

 破壊された瓶の中身は、重力に従って茨や魅惑の吸血薔薇の体に触れる、すると肉を焼くような音と絹を裂くような悲鳴が辺り一面に響く。


『キャァァァァァァ!』


 魅惑の吸血薔薇の徐々に朽ち果てて行く、体に生えていたバラが枯れ、足となる茨が朽ちて、美しい美貌は焼き爛れて、その姿は先ほど見た物とは別格であった。

 しかも胸を押さえて過呼吸になる。


『ハァハァハァハァ……!』

「これで分かっただろ? お前は俺だけで十分だってな」


 俺が近づきながら言うと、魅惑の吸血薔薇は最後の力を振り絞ろうと、体内から搾血剣クドラクを取り出して襲い掛かろうとする。

 しかし後ろから弾丸が飛んできて、搾血剣を弾き飛ばす。

 後ろを振り向けば〈Cz805〉と〈20式小銃〉を構えていたアリスとヴィンセントがいた。

 魅惑の吸血薔薇は動けないため放っておいて、俺はアリスとヴィンセントに声をかかる。


「アリス、ヴィンセント子ども達は孤児院に避難してくれたか?」

「アア、お前が魅惑の吸血薔薇を追い詰めた事で一斉に逃げた」

「アレスは大丈夫なの?」

「俺は大丈夫だ、だけどまだ問題は残っているからな……」


 俺はそう言って魅惑の吸血薔薇の方を向くと、当の本人はこの場から去ろうと必死に這いずっている。

 俺はバトルナイフをギリギリ当たらないように投げる、すると魅惑の吸血薔薇は情けない声を漏らす。


『ヒィッ!』

「オイオイ、どこに行くんだよ? お前はこれから自分の行いを償わないといけないからな」


 俺はそう言いながら、〈ニューナンブM60〉の撃鉄ハンマーを引いて生命晶コアに向けて構える。

 すると魅惑の吸血薔薇は醜く命乞いはする。


『待って待って待って! 私が悪かったから許してよ、ね? その代り大量の財宝を上げるから……』


 コイツにとって蜘蛛の糸だろう、しかし俺は一つの言葉を教える。


「お前何言っているんだ? 元居た世界にはこんな言葉があるんだよ、自業自得や因果応報ってな」


 俺はそう言うと、引き金(トリガー)を引いて生命晶コアを撃ち砕いた、それと同時に魅惑の吸血薔薇は醜い断末魔を上げた。


『ギャァァァァァァァァ!?』


 こうして魅惑の吸血薔薇との戦いが終えて下山する

ついに戦闘回を掻き終えました。

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