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ハピネス

前回購入したダイレクションを飲み終えたのは5月22日だった。


変化があるといっても目に見える変化などどこにもない。「なんとなく、そんな気がする」というだけのものだ。

仕事は相変わらず失敗ばかりで上手くいかないし、体は辛いしコミュ障で人とも上手くやれない。

自分の能力の低さには毎日ドン引きである。


もっとしっかりやれたらいいのに。

そんな事を思いながら、25日に注文した2本目のエッセンスは、アラレタマの「ハピネス」だ。


ものすごく意外だった。

またアラレタマというのも意外だが、もっと違うタイプのエッセンスが出てくると思っていたのだ。

シンプルに「幸福」というのではなく、足りないものや方向性を教えてくれるものだと思っていた。

いや、そういう意味で言えば、今わたしには幸福が欠けているということなのか。それはそれで結構悲しい。



ダイレクションを飲み終える前にダウジングで調べて出ていたのは、インディゴエッセンスの「イージー(楽に)」だった。

『大丈夫、もっと楽に行こうよ』、そう言われているような気がして、「ああうん、そうかも」と思っていた。






アラレタマ「ハピネス」。


「幸福」という名のこのエッセンスは、「スパイスフォーザソウル〜魂のためのスパイス」というキットの中の一本だ。


『希望や再生、そして楽しさを運んでくるエッセンス。個人的な価値観を回復し、内側での回復力を持てるように』(※ネイチャーワールド株式会社発行フラワーエッセンスカタログ「大自然からの贈り物」参照)


と説明書きがある。




正直に言おう。

短かすぎてよく分からん。

それがわたしとどう関わるのか、「イージー」と比べるといまいち見えてこない。


まあそれでも自分で選んだのだと飲み出した。


そして今日は5日目、30日。


金・土は仕事できつかった。土曜日などはまともに頭が働かなくなっているのが自分でも分かった。まあ分からないよりはマシだろう。


日曜は疲れと筋肉痛でダウンした。

その中で気がついた事がある。



『他の人たちはわたしよりもずっと働いているのにどうして元気なんだろう?』



健康とか仕事ができるとか、そういう事じゃない。

彼女たちは何かからエネルギーを得ている。そうとしか思えないほど、大変なスケジュールの中で頑張っている。


それはきっと、彼女たちが楽しんでいるからではないだろうか。

幸せなのだ。


じゃあなぜ楽しめるのか。わたしはなぜ楽しめないのか。

簡単だ。

わたしはそれらが苦手だからだ。

翻って彼女たちはおそらくそれが得意なのだ。例えばコミュニケーション1つとっても。



ずっと思っていた事がある。

わたしは周囲の人のコミュニケーション能力の高さに助けられている。

わたしの今の職場にはおそろしくコミュニケーション強者が多い。

何も自分を卑下しているのではない。実際に、本当にそうなのだ。

同じコミュ障の人には分かってもらえるだろう。


言葉をかけてもらえるありがたさ。

会話に悪意がないありがたさ。

『仲間だよ』と言葉のみならず態度で繰り返してもらえるありがたさ。


そしてそれらが伝わってくるありがたさ。


本当に、感謝してもしきれない。



だがわたしは誰憚ることない根っからのコミュ障。

そこにいる、ただそれだけの事が難しい。



根本から違うのだ。

わたしは、得意ではない事を常にやり続けている。

そこにかかる負荷は、彼女たちとわたしとではおそらくかなり違う。



では、この問題を解決するために必要な事としてまず、わたしが得意な事とはなんだろう?



はっきり言って、わたしには得意な事が何もない。


唯一楽しんでできる事と言えば、小説を書く事くらいだろう。

それだって得意ではない。ただ好きなだけ。


けれど、得意な事をやって行こうと考えたとき、小説を書く以外に何も思いつかなかった。

それは、小説を書く行為が人と極力会わずに出来る作業の中で、唯一わたしにできる事だからだ。


認めよう。


わたしはきっと物書きに生まれた。

物書き以外に才がない。

それはちっぽけでとりたてて見るところのない才かもしれない。

多くの人に受け入れられるものではないかもしれない。

これを仕事とするには足りないものが多くあるかもしれない。

けれど。


わたしはきっと物書きに生まれた。

だからこの年になってこの状況でもまだ書き続けている。

ここで、この「なろう」で。


なら、様々なものが許す限り、ここで物書きでいたいと思う。

読みたいものは他の人が書いてくれるけれど。



多分それが、それでもいいと思える事が、わたしの小さな友が教えてくれた「希望」と「再生」であり、そして「個人的な価値観の回復」なのだろうと思う。



物書き以外に才がない。

それはきっと恩寵として受け止めるべきものなのだろう。

もしもわたしが本当に物書きの才を持ち、それを得意とするのなら。



そして「幸福」と「人生の意味」とは、いつかその先で出会えるのだと、そう信じたい。









次からは、飲んでいる最中に感じた事だったり、以前に飲んだエッセンスの事だったりも書いておきたいと思います。

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