あるがままに
他人にペコペコ頭を下げて
後ろ指を刺されて笑われても
今日も懸命に生きている
なすがままに
光に群がる虫けらのように
便所に沸いている小蝿のように
例え、価値がないとしても
あるがままに
うまく生きるセンスがなくて
惰性で過ごしている日々に
名前をつけてやりたかったのに
なすがままに
道端に咲いている花のように
路上に転がる細かい砂利のように
よく見えないような存在であっても
あるがままに
時々、一人でいると死んでしまいたくなる
それなのに空腹に耐えられず飯を食べてしまう
そのたびに惨めに感じて涙が溢れてきても
なすがままに
気が狂っていく実感があって
それを気のせいにして片付けようとする
日が暮れていくだけだとしても
あるがままに