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お猿公園?

翌朝、朝食をホテルのレストランで頂きながら今日の予定をクリスと話し合う。

今日の洋服も昨日と同じワンピ、夜のうちにお部屋係?のメイドさんがお洗濯してくれていた。

朝枕元に置いてあってビックリ!至れり尽せりのサービスだね。


「クリス今日は、何処にいく?」


「そうだねぇアトラクション的な物を見て回る?一番近い所で『お猿公園』って言うのが有るみたいだよ?餌をあげられるって!」


「お猿さんに餌をあげるの?行ってみたい!」


「じゃあ、先ずはお猿公園に決定ね!」


然程ホテルから歩く事なく、お猿公園は割と近くにあった。

入り口の受付でクリスはお姉さんにチケットを渡して何か話してる。

僕は待ち切れなくて、公園内に先に駆け出す。


「わぁ!可愛い!」


公園内には沢山の小さな白い毛のお猿さん達が毛繕いをしたり、戯れ有ったりしてる。

どの子も白くって小さくってフワフワで、とっても可愛い!

ふと思い出して振り返ると、クリスの周りには沢山のお猿さん達が集まり、手から直接餌をあげてる。

しかも肩に乗っかって来た子をグリグリとかしてるし!なんか、お猿さん達大人しい!


「クリスずるい!僕も餌あげたい!グリグリしたい!」


「マコちゃんが勝手に先に行くからじゃん!受付のお姉さんに貰っておいでよ?」


「もっ、貰いに行ってくる!」


僕は慌てて受付に走って行き、受付のお姉さんに「お猿さんの餌下さい!」と、呼びかけた。

受付のお姉さんは僕の事を一度ジッと見て、一度ため息を吐いて口を開く。


「貴女が餌をあげるのは危ないと思うよ?」


「えっ大丈夫だと思いますけど?どうして?」


「まぁ自己責任だし、あげたいなら止めないけど.......」


そう言いながらお姉さんは刻んだお芋と一際大きな一本のお芋を渡してくれる。


「大きいのは危ない時に使ってね?」


「危ない時?.......まぁよく分からないけど分かりました........」


首を傾げながらお芋を受け取り、小走りでクリスの近くに行く。

早速、餌やり開始!

刻んだお芋を手で翳してお猿さん達に見せつける。


「お猿さん達!お芋だよー!おいで、おいで!」


お芋を持った手をヒラヒラさせながら呼びかけると一斉にお猿さん達はコチラを振り向く。

そしてピタリと止まった。


「ん?ほらほらーお芋だよー!コッチにおいでよー!」


さらに呼びかけると蜘蛛の子を散らした様に一斉に逃げ出した。

なんで?

何故かクリスも青い顔をして立ちすくむ。

そして徐に僕の方を指差して絞り出す様に震える声で「まっ.......マコちゃん.....後ろ.......」と.......

言われてゆっくりと僕は振り返る。


「ひぃ!?」


振り返り声にならない声が......これってお猿さん?

僕の背後にはいつの間にか2メートルは優に超える見た目ゴリラな大猿が!


「おっ.......お芋だよ?」


訳の分からない事態に思わずヘラリと乾いた笑顔を向け、お芋を翳して見せてみる。

そんな物には目もくれず、大猿はジリジリとにじり寄ってくる。

僕も思わず後退る。


「おっ!お芋だよ!!!」


もしかして大きいお芋はこう言う時の為?考えるより先に手に持った切り刻んだお芋と一緒に大きいお芋を大猿に投げつけ駆け出す。

大猿は投げつけたお芋を払い除け、凄いスピードで追いかけて来た!


「なんで追いかけて来るの!?嫌ーーー!」


叫びながら必死で走るけれど、大猿との差は広がらない。

もうヤダ!こんなの魔物と一緒じゃん!

最後の手段!僕は走りながら魔法を放つ。


「スタン!」


空から一閃の雷が大猿を直撃し、大猿はパタリと倒れ込んだ。

止まって遠くから大猿を良く見てみると、全く動かない、もしかして死んでる?

近寄ってそっと頭を突っついたその瞬間!

ガシッ!と大猿はピクピクと身体を痙攣させながらも、僕の足首を掴んだ。


「ひぃ!!!」


効いてない!効いてない?ゾンビ映画を彷彿とさせる恐怖に「スタン!!!」と追加の詠唱!!!あっ!足首掴まれてる!思った時にはもう遅い。


「ぎゃん!?」


大猿に落ちた雷の電気は掴まれた足首から僕の体に流れ込む。

目の前がチカチカとして、前にコレを喰らった人達の気持ちを察した。

コレ........結構キツかった!

ふらりと倒れ込みながら、もう、この魔法は、あんまり人に使わない様にします、ごめんなさい。

と、心の中で謝りつつ、意識を失った。

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