〜閑話〜アサギとルミエール?
ちょうど50話目になりました。
何となく始めた、このお話し、読んでくれる人はいないだろうな?とか思っていましたが
読んで頂いてる人がいてブクマやコメントに一喜一憂してライフワークになってきてしまいました。
今回のお話はドラゴンを追って王都に飛んだマコトとトウコの場面から、居残りになったアサギとルミエールのお話です。
何時も読んで頂いている皆様ありがとうございます。
ブックマーク、感想を頂けると嬉しいです。また評価頂けると飛び上がって喜びます。
今後とも宜しくお願い致します。
「行っちゃったす.......大丈夫なんすかね?どうなんすかアサギさん?」
「大丈夫なのでは無いのか?マコトは余裕あるみたいだったぞ?」
「そうなんすか?それにしてもマコちゃんって何者なんすか?」
ルミエールは辺り一面に広がる魔石の山を見渡して溜息を吐く。
これを全部拾うのも相当な労力だ、出来ればサボりたい。
そんな気持ちを見透かす様にアサギは手近の魔石を拾いながら言った。
「ルミエールは余計な事を考えずにサッサと手を動かせ」
「うっ.........了解っす.........」
アサギはまるで推測を声に出して纏めるようにポツリポツリと自分の考えを吐露する。
「ルミエール.........マコトが最後に使った魔法を知っているか?」
「ん?雷みたいだったすね?聞いたこと無いっすけど」
「私は見た事がある.........正確には読んだ.........だが」
「どう言う事っすか?」
「創世記に勇者が使った記述が有った.........魔導書には載ってないから神話の中の夢物語だと思っていたのだが.........」
「創世記ってこの世界の成り立ちを記した神話の記述書っすよね?エル様が頑なに史実書だって言ってた?.........アサギさんもあれが史実って言うつもりっすか?」
「全てが、とは言わない.........神話と言って夢物語だとは片付けられないのかもしれない、私はマコトは勇者の子孫じゃ無いかと思う」
「その考えの根拠は何すか?」
「エルフの血が混じってるのでは無いかと思う」
「まぁマコちゃんは人外の美しさはあるっすね?それだけっすか?」
「マコトはエルフ文字が読める.........」
「いや、読める人もいるでしょう?エルフのハーフとか?」
「エルフのハーフか.........ルミエール、それは単なる風聞だ.........」
「はぁ!?」
「エルフと人族の間には子供は出来ない.........」
「でも聞いた事あるすよ!エルフのハーフ!」
「調べたんだ、エル様と.........話の出所は美しい者を誇張するデマだった、もしくは出自を隠匿した本物のエルフだ」
「そんな事あるんすか?」
「エルフの長老にも話を聞いた.........人族とエルフが婚姻を結んで子を設けた例はない、一つを除いては.........」
「.........神話っすか.........」
アサギは静かに頷く、ルミエールは常識だと思っていた事柄がことごとく破られていく感覚に言葉を失う、でもアサギの話には矛盾がある事に気付いた。
「アサギさん、やっぱりおかしいっすよ、それ、神話じゃ確かに勇者はエルフの王子と結婚して子供を産んだかもしれないっすけど、その神話を信じるなら勇者とその子供は使命を全うしてこの世界を離れたって.........そしたら子孫は残ってないんじゃ無いんすか?」
「そうだ、確かに離れたとなってる、でも使命を全うして、ならば子を設ける前に魔王を倒した時点で使命は終わりでは無いか?何故子を設けた?何かこの世界から離れなければいけない何かが有ったのでは無いのか?」
「それは.........」
「それからこの世界を離れて勇者とその子供は何処に行った?」
「理の違う世界から来たんですから帰ったとか?」
「おそらくそうだろうな.......」
「ん?アサギさんは理の違う世界が本当に有るって言いたいんすか?.......!もしかしてマコちゃんは異世界から来たって.......」
「分からん.......全ては推測だからな.......」
「.......そうっすね.......推測っす.......」
ルミエールとアサギは無言になり魔石を拾い続けた。




