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エルフ文字?

買った荷物はクリスが何時も出かける時に腰に下げてる小さくて可愛いバックに全て納めた。

小さいのに薬草やハーブが入ったり、ポーションとか入ってたり良く入るなと思ってたらマジックバックなんだって、ゲームの中で出てきたストレージみたいな物?どの位入るのか聞いたら今回買った荷物ぐらいでギリギリ入る位みたい、そう言えばバック買ってないし僕もマジックバック欲しいなと思いながらクリスに聞くと「考えてあるからちょっと待ってて」と言われる。


ミリアが言うにはクリスが持っているバックは元々高い物では無いらしいのだが、作っている人が不明でツテが無いと買えない物なんだとか、貴族界隈でもあまり見ない物らしい。

クリスってどんなツテがあるの?


三人で手を繋いでジェシーのお店に向かって歩く。

例のオシャレな小径に入るとミリアは立ち並ぶ小さなお店が珍しいのかキョロキョロしている。


「こんな所にもお店があったのですね、お店が可愛いです!」


「ミリアはこんな所には買い物来ないよね?普段はどんな店に行くの?」


ミリアはお嬢様だ、きっと高級店で買い物をしているのだろうとクリスは聞いてみたようだが、予想とは斜め上の回答が来た。


「買い物は商人が家に来るので注文して持って来て貰います、必要があればカロンにお使いを頼みますし、私だけで買い物に行くことはありませんし学園でも.....」


そう言ってミリアは押し黙って、暗い表情になった。

学園で嫌な事でもあるのだろうか?僕も学校には嫌な思い出しかない。

黙って俯くミリアにかける言葉が浮かばない。


「えーお買い物しないの?お買い物してる時が一番幸せじゃん?ミリアはお金持ちだから色々買えて羨ましいのに!私なんてお手伝いした分のお小遣いしか無いんだよ!」


そう、明るく戯けたクリスにミリアも顔を上げて少し笑顔を取り戻し悪態を吐く。


「クリスはお洋服の買い過ぎではございませんの?それになんですの?あのマコトとお揃いの服!私も早速用意しないといけないではありませんか!」


「ミリアは真似しちゃダメ!」


「街の子達も着てたではありませんか!」


クリスのお陰でミリアの気分も持ち直したみたい、なんとなくこの世界で初めて出会ったのがクリスで良かったな、と思えた。

洋服の事以外では.....


そんな遣り取りをしている内にジェシーの店の前に着く。

相変わらずジェシー!と言いながらクリスは扉を押し開く、しかしジェシーはいない。

商品も何も置いていない、カウンターしかない殺風景な店。

クリスはもう一度店の奥に向けてジェシー!居ないの!?と叫ぶ。


「誰なのお?この忙しい時にい!」


そうブツブツ言いながらジェシーはカウンターの裏の扉から出てきた。

なんだか顔がやつれてる?


「あらあん!クリスと、マコちゃん!だったわね?それと、あら!あなたイスドールのお嬢様じゃないの?どうしてお嬢様が一緒なの?」


「初めまして!ジェシーさん、ルミリアスと申します、ミリアとお呼び下さい、クリスとマコトとは先日お友達になりました!」


「あらん!貴方も可愛らしいわね!所で、貴方達何をしたの?お陰で私大変なのよ」


「何をって?」「何もしてないですけど?」


ジェシーの問いに僕とクリスは、何のことか分からず顔を見合わせる。


「一昨日から服の注文が凄いのよ!それから何で貴方達がそのメイド服着てるの?まあ、可愛い子が着るって言う条件で作ったから貴方達が着るなら別に良かったのだけど」


ジェシーの説明にクリスは納得いったみたいで、「あーそう言う事」と言って説明する。


「この間、服を受け取った日にその格好でマコちゃんとエミカに行ったのよ!」


「エミカ.....そう、マコちゃんなら目立つのも仕方ないわね、それで今度はメイド服で出歩いたのね.....そっちも注文、入るわね.....」


ジェシーの答えに僕は恐る恐る聞いてみる。


「もしかして.....このメイド服もジェシーさんが作ったんですか?」


「その通りよ!可愛いでしよ!マコちゃんは良く似合ってるわ!」


「ここ、ポーション屋さんじゃ無いんですか?」


「「可愛ければ良いのよ!!」」


何故かジェシーだけでなくクリスまで返事をする。

僕は、本業頑張ろうよ!と心の中で叫びながら今日来た目的を思い出す。


「あの、ジェシーさん今日はポーションを買いに来たんですけど」


「ポーション?マコちゃんが?」


「魔物の調査に行くので」


「トウコ達が行くって言ってたやつ?マコちゃん、いくら男の子と言っても危ないわよ?」


ん?そう言えばジェシーさんに男の子だと言った覚えは無い、ちゃんと男の子扱いされてる?なのになんでゴスロリを作ったの?


「ジェシーさんは僕が男の子だと分かってたんですか?」


「そりゃそうよ!同じ匂いがするもの」


同じ匂い?そう言われて、自分の匂いを嗅いでみる、その様子を見てミリアがちょっとムッとして言った。


「同じ匂いではありません!マコトはいい匂いしかしません!」


ミリアが変な所に突っ込みを入れている所にクリスが僕が調査に行く事を擁護する。


「ジェシー、マコちゃんは魔法使えるよ!ウルフも倒したんだから!」


「じゃあ、この間の魔石はマコちゃんが倒した物なのね?」


ジェシーは前回の支払いに使ったウルフの魔石を思い出したようで魔物を倒した事に驚きの声を上げる、そこへミリアも擁護の声を上げた。


「それにマコトは家の剣も抜きました!」


「剣ってトウコ達が言っていたイスドールの剣の事?」


ミリアが抜いたと言うので誤解が無いようにジェシーにも指輪を見せながら説明した。

外して見せて欲しいと言われたが外せないので何度か剣にしたり指輪に戻したりして見せて納得させる。


「あらあ?マコちゃんは中指にも指環をしてるのね?」


ジェシーは、僕がもう一つ指環をしている事に気付いてそれも見せて欲しいとねだる。

こちらは外す事が出来るので外して見せてみた。

「これも可愛らしいわね」と言いながら見ている内に裏側の文字に気付いたみたい。

でも、クリスの時とは少し様子が違った。


「この文字、エルフ文字ね?読めないけど」


「エルフ文字?『マコファール・エミーナ・クロスワール』って書いてますけど?」


「マコちゃん読めるの?血縁者にエルフがいるの?」


「どうして血縁者なんですか?」


「エルフ文字は思念を刻み込む物だから書いた文字とは違ってエルフにしか読めないし解読する事も出来ないの、エルフの血が濃く混じってる人の中にも読める人がいるみたいだけど、それにしても.....『クロスワール』って言うと神話に出てくる、この世界に初めて出来た国よね?」


「そうなんですか?」


そこでクリスが突然声を上げた。


「そうだよ!国の名前だよ!神話だよ!どっかで聞いた気がしてたよ!確か勇者様とエルフの王子様が作った国だったよね?」


「クリス、それでその国はどこにあるの?」


「えっ?ある訳無いじゃん!神話だよ?あったかどうかわからない大昔の話だよ?」


「そっそうなんだ?」


僕は、神話の国の名前がどうして指環に?と疑問を抱えつつも、指環の文字がエルフにしか読めない文字なのに僕が読めるのは異世界人だからかな?となんとなく納得できた。

それに僕が知っているエルフはギルドの受付のサーニャさんだけだ、きっと指環にエルフが関わっている事は確かだと思うしサーニャさん聞いてみよう、神話の話も、もしかしたら詳しく聞けるかもしれないし。


そんな事を考えながらジェシーにポーションを売ってもらい店を出た。

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