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〜閑話〜ルミリアス?

私はルミリアスと申します、由緒あるイスドール家の長女です。

皆様にはミリアと呼ばれております。


私は国の名を冠する国内随一の学園エミーナ学園に通っております。

何時もであれば放課後は寮に帰宅して夕食までは本を読んだり、予習復習をして過ごすのですが、今日は、私服に着替え自宅に向かいます。


「お姉様、今日はどちらへ?」


校門を出る寸前、下級生のアリサに声をかけられました。

彼女は本当の妹ではありません、姉妹の契りを交わし私の事をお姉様と慕ってくれています。

彼女は平民ではありますが、魔法の適性が高く成績も優秀で特待生として学園に入学してきました。


「あら、アリサ!大した用事では無いのですけれど、父母から諸用を言付かり、帰宅する所なのですよ」


「そうなのですか?今日中に戻られるのですか?」


「その予定ですが、夕食には間に合いませんね?でも今日中にはもどりますので心配は要りませんわ」


「そうなのですか、夕食をご一緒出来なくて残念ですが、どうぞお気を付けて」


用事が無ければアリサと素敵な時間を過ごす事が出来るのに致し方有りません。


校門の前にはイスドール家の馬車が待機しておりました、昨日の内にお母様が手配していたのでしょう、乗り合い馬車で帰宅するつもりでしたがこちらの方が気が楽です。

家の馬車で帰ることにします。


馬車に揺られ自宅近くに差し掛かると見知った後ろ姿が歩いているのを見つけました。

もう自宅までさほど距離も無いので馬車を降り御者に先に戻っているように伝えます。

歩いていたのはギルド職員のサーニャでした。


「サーニャお久しぶりです」


「あら、これはルミリアス様、今日はどうされたのですか?」


「父母から諸用を頼まれまして帰宅する所です」


「そうなのですか?そう言えばルミリアス様、例の大剣の件ではギルドがお役に立てなくて大変申し訳ありませんでした、宮廷魔導師まで動員致しましたのに」


「その事は気になさらず、お爺様が生きていらした頃も国中の力自慢を集めても無理だったのです、お父様も無理だと思っていたようですし」


「そう言って頂けると、しかしルミリアス様、今回の依頼はご満足頂けると思いますよ」


「依頼?なんの事でしょう?」


「ルミリアス様はご存知なかったのですか?先日カロンからルイフォルド様からの依頼という事でギルドにいらっしゃいまして、運良く直ぐにご紹介する事が出来ました、お二人ともとてもお可愛いらしくて本当にお人形の様な少女で私も自信を持って紹介させて頂きました」


紹介?兄様が?可愛い?.....


「あの!サーニャ!ちょっと諸用を思い出しました、失礼しますね!」


私は思わず走り出しました、サーニャは、ぽかーんとした表情をしてますが気にしている場合ではありません、とても嫌な予感がしますわ。


私は必死に走りました、馬車を帰したのは失敗でしたわ、息も絶え絶え玄関に駆け込みました、こんなに走るのはいつぶりかしら、直ぐにカロンが私の帰宅に気付いて駆け寄ります、

私は大きく息を吸って呼吸を整えます。


「お嬢様どうされたのですか!!」


「カロン!依頼とはなんなの?ギルドに依頼してたのよね?」


「.....ルイ様が可愛らしい子を自分用のメイドにと、それでサーニャに、今日お二人来られました.....」


「えっもう来てるの?来て何処に?」


「今、ルイ様の自室に.....あ!お嬢様!」


カロンの答えを全て聞く前に私は急ぎ足で兄の部屋へ急ぎます、カロンも慌てて付いてきました。

あのお兄様の事です、顔は良くて女性の方から寄って来るのもあるのですが、直ぐにセクハラ紛いの事をしでかすのでお父様が監視していました、カロンも兄の言い付けには断る事も出来なかったのでしょう、そういえば父母とも城に行っていて居りませんでしたね。

お兄様め!


兄の部屋の前まで来ました、中から何やら少女の悲痛な声がします。


「やめて下さい!.....本当にやめて!!...」


なっなんと言う事ですか、もうすでに少女が兄の毒牙に。

私は慌てて扉を開き叫びました。


「何をなさってるんですか!!!!!お兄様!!!!!」


なんと兄は少女に膝枕をさせて脚を触っているではありませんか!

何たる破廉恥な事を!


しかもこちらを振り向いた少女はサーニャが言っていたのが誇張では無く本当にお人形の様に美しい少女ではありませんか!抜ける様に白い肌、小顔で整っていて長い睫毛、ツヤツヤで長い黒髪、それに座っていてもわかるくらい手足が細くて長い、一体何頭身有るのかしら、是非姉妹に。


いけない、いけない、見惚れていました、それよりも兄から引き離さ無ければ。

私が居る事に呆然としている兄に向かって低い声で応接室に行くように言うと兄は血相を変えて慌てて走って行きました。

少女二人には私が案内します、案内しながらもう一人の方を見ると何となく見覚えが、こちらも綺麗な金髪でとても可愛らしい少女なのですが誰だったかしら?


「あのお名前を伺っても?」


黒髪の美少女が答えてくれました。


「僕は、マコトです、こっちはクリストファーです」


ん?クリストファー?そう言えば確かクラスの男子生徒が可愛いと噂していた。

ギルドの近くの宿屋の看板娘、そう!クリスと呼ばれてたわね、ギルドでチラッと見かけましたわ、確かに可愛いのだけれど確か男子生徒の噂は他にも。


考えている内に応接室に着きました、扉を開けると兄は既に応接セットの前で土下座していましたわ。

これから私に説教されるのはわかっているみたいですね。

兄の土下座を見て固まっている二人をソファーに座るように促します。

取り敢えずはまず謝罪しないといけませんね。


「この度はお二人に不快な思いをさせて仕舞い大変申し訳なく思います」


そして二人に経緯をお話しします、途中兄が言い訳をしようとするのを黙らせ、お詫びをどうしたら良いのかお二人にたずねたのですが何故か話はいつのまにか大剣の話になってしまい見に行く事になりました。


玄関に向かう途中マコト様についつい目が行きます、聞きたい事がありますが取り敢えず無難にお歳を聞くと二人とも私と同い年でした、気合いを入れて聞きます!


「あの.....お二人は、その.....お付き合いされているのですか?」


確かクラスの男子は宿屋の娘は女の子が好きだと言っていた、でもマコト様は違うと信じたい。

なのに宿屋の娘はとんでもない事を言い出しました。


「お付き合いと言うか〜同棲してまーす」


「えっ同棲」わたしは耳を疑いました。


「ちっ違います!クリスの家に居候してるだけで、ちが」


「えー毎日一緒のベッドに寝てるのに〜違わないよねぇ!」


「そんな.....同棲、一緒のベッド.....」あわよくばマコト様と姉妹の契りをと思っていたのに、それなのに同棲?この女はマコト様とベットで何をしているの?羨ましい、許せない、許さない!


「はっ破廉恥です!そんな!女の子同士で!そんな....そんな羨ましい事....ゆっ許しません!」


「え〜でも〜ハダカも見せ合っちゃったし〜下着も同じ物付けてるし〜魔物から私の事〜命賭けで守ってくれたんですよ〜」


「ちっ違いますからねミリア!間違って無いけど違うから!クリス!変な事言わないで!それに女の子同士とか違う!お金が無いだけだから!貧乏だから!」


何という事!マコト様は貧乏で、この女にお金で関係を無理矢理迫られているのね!助けます!

マコト様!私がその女からマコト様を救って差し上げますそしてわたしと姉妹の契りを!


「お金?!お金ね!カロン!今すぐ家中の現金を集めて来て!」

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