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クロスワール?

読んで頂いてる皆様ありがとうございます、今回短いです。


と、言うより一話、一話が短いですか?

ご意見頂けると助かります。

ミリアの家から走って帰ったけれど。

宿屋に着くと、もうお客さんがチラホラ入ってた。

おばさんに少し怒られ、着替える暇も無いのでメイド服のまま、直ぐにお仕事に取り掛かる。


その後入って来たお客さん達は、僕達がいつもと違うメイド服の格好をしているのを見て、今日も可愛いね!と声を掛ける。


服自体は確かに可愛い。

でも着てるのは僕だけど、それで良いの?と思いながらも、笑顔でありがとうと言っておいた。


お客さんには愛想よくしないとね。


でも、愛想よくとか言ってられないお客さんもいる。

最近頻繁に来るようになったお客さんらしいけれど、僕が注文された品物を持って行った時。


「オムライスお待たせしました!」


「あの!マコトちゃん?サービスして貰えるかな?」


「?.....サービス?何ですか?」


「ほら!オムライス!キューンって、大好きって!」


「..........」


!.....あの子、喋った!クリスが居た方を振り向くと、厨房に逃げ込む後ろ姿が見えた。

後で頬っぺたつねる!!

そしてオムライスのお客さんに向き直し。


「そんなサービスはありません.....」


「えーでも.....」


「ありません!!」


オムライスのお客さんは絶望感漂う雰囲気でオムライスを見つめて項垂れる。

あまりに可哀想なのでケチャップでハートだけ描いてあげた。


その様子を見て他のお客さん達が次々とオムライスを注文する。

おじさんが厨房から走り出てきて叫んだ。


「オメーら!オムライスばっかり注文すんじゃねぇー!!卵無くなっちまうじゃねーか!」「もうオムライスはぜってえ作んねぇからな!!」


それを聞いて僕は全てのメニュー表のオムライスの上にバツをつけた。

その日から宿屋でオムライスを出す事は無くなった。


------------------


お風呂に入って髪も乾いて、さあ寝るよ!と私の追求から逃れるように早く寝てしまおうとするクリスをベットに正座させて、早速お説教タイム。

対面で腕を組んだ僕にクリスが慌てて話を逸らそうと口を開く。


「マっマコちゃん!それより指輪!指輪凄かったね!」


話を逸らそうとしてるのはミエミエなのだけど、指輪の話を持ち出されるとやっぱり気になる。


そっと組んだ手を解いて左手を見つめる、中指と小指、2つのリングが嵌っている。

見つめていてふと気になった、ピンキーリングの方は、剣に変えると消えるけどリングのまま抜ける事は無い。もう1つのはどうなのか。


気になると試したくなる、中指の指環を抜こうと力を入れようとしたが、するっと抜けてしまった。

その様子を見ながらクリスが訪ねてくる。


「そっちの指環はどうしたの?そっちも可愛いよね!」


「拾った.....」


ゲームで、とは言わ無いけれど嘘は言ってない。

何となく後ろめたい気はするけれども。


「そうなの?.....見ても良い?」


クリスに指環を渡すと、指輪の宝石を見て綺麗!と言って良く見ようと動かした時、ん?と言って指環の裏をジッと見る。


「マコちゃん?何か描いてあるよ?読めないけど」


僕はクリスから指環を受け取り裏を見る、見た事が無い文字が書いてある。

でも、何故だか僕には読める、と言うより理解した、頭にスーと入ってくるように。


「マコファール・エミーナ・クロスワール」


「え?マコちゃん読めるの?」


「読めるって言うか読めた?エミーナってこの国の名前だよね?」


「そう.....だね、マコファールって大食いの人?」


「クリス.....大食いって.....剣刺して逃げた人だよ!」


「マコちゃん、なんかその言い方、人殺しみたいになってる.....」


「「じゃあクロスワールって?」」


クリスがなんだかクロスワールに聞き覚えがあるような?と記憶を手繰るが思い出せないようだ。

僕はゲームの名前に似てるなーと漠然と考えていた。

でも、この指環の持ち主の名前なんだろうか?そうなると大剣も指環もマコファールの持ち物と言う事になるの?


これ以上考えても結論は出ない。

色々あり過ぎて疲れたし、諦めて今日はもう寝る事にした。

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