バーチャルorリアル?
強く逞しく美しく?男の娘ファンタジーをのんびり書いていきます。
「さて、そろそろインしましょうか?」
僕は、おもむろにゴーグルと一体になったヘッドセットを取り出して装着する。
一年前からハマってる「VRMMOクロスワールドオンライン」をプレイする為に。
このゲームはよくラノベの題材になるような、バーチャルで剣と魔法の世界を魔物と戦ったり街づくりをしたり、自由気ままに楽しむゲーム。
専用ハードが必要で値段も結構高いのだけれど発売と同時に爆発的な人気ゲームになった。
時間がたっぷり有る僕は、かなりやり込み魔物討伐数上位プレーヤーに食い込んでいる。
そう、時間はたっぷり有る。
僕は所謂引き篭もり、本当なら中学に通ってる年齢だ。
学校に行かなくなったのは、よくあるイジメ。
僕には母がいない、小さい時に病気で亡くなったと聞いている。
でも、写真は残っていた、とても美しい人だった。
僕は母にそっくりだと周りの大人達は言った。
母には悪いが僕はこの容姿が嫌いだ、女の子みたいで力も無いし背も低い、おまけに声も高かった。
そんな僕のことを小学校の友達は男女!と言ってからかっていた。
中学校に上がった頃にはイジメに発展して。
よくある話だ。
現実から逃れるようにゲームに没頭する。
僕のゲーム内のアバターは冒険者で魔法剣士、大きな剣を装備し男らしく逞しい身体。
なりたい自分がそこにある。色々な魔法を使いながら魔獣を楽々狩っていく。
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一狩りしてホームに戻ろうかと思っていると、視界の端に光る物が目に入った。
近寄って拾い上げると小さくて綺麗な指環だ。
「可愛い指環!高く売れるかな?」
そんなことを考えながら左手の中指に指環を嵌めた。
その瞬間、突然目の前の景色は真っ赤に染まり、大音量でアラームが鳴り響く。
「重篤なエラーが発生しました!クロスモードに切り替えます」
何処からともなくアナウンスが入ったかと思うと、目の前の景色はゆっくり闇に変わった。
数秒と経たずに、目の前の景色は画面がスクロールするように戻ってくるが、なんだかさっきとステージが違うみたいだ。
僕は、大きな湖の前に立っていた。
「なにコレ!?イベント?」
事態が飲み込めずぼーっとしていると、背後からなにかが飛び出して来た。
「シルバーウルフ!」
何時も難なく倒せる低級の狼の魔物だ。
「ファイヤーボール!!」
いつもの様に、サクッと魔法で倒そうとするが、いつもと何かが違う。
「エフェクトやけに大きくない?」
何時もの数十倍の大きさの火の玉が飛び出して、ウルフを飲み込み焼き尽くした。
「あっ熱っい!!!」
魔法を発射した時に、服に火の粉が飛んだのか、シャツがチリチリ燃え出している。
慌てて目の前の湖に飛び込む。
ドッポーンと大きな音を立てて飛び込んだが意外と浅い、腰までしか深さは無かった。
飛び込んだお陰で火は消えたようだ。
「え?なんで熱いの?っていうか水冷た!さっ寒い?」
頭の中に?が沢山、バーチャルとはいえ、視覚聴覚以外はリアルな訳がない。
「なんなの?リアル?異世界転生?」
ラノベで読んだ異世界転生物が頭を過る。
「僕、トラックには轢かれてないけど?」
頭を抱えてグルグルしていると、水面の波紋は収まっていき、自分の今の姿を映し出す。
「アバターじゃ無い!?」
水面に映し出されたのは、女の子の様な容姿をした現実の自分の姿、しかもダボティーに短パンの部屋着のおまけ付き。
引き篭もりで美容室などには行ってないので元々髪は長かったものの、なんだか更に伸びてるみたいだ、腰の下まである。
「なんで?ラノベとかじゃ転生したらカッコよくなったりするんじゃ?」
本当に転生かわからないけれど、もし神様とかいるのならと考え、希望をつぶやいてみたものの、この世界には神も運営もいないの?
どうでもいいことを考えていると後ろの森の方からガサガサッと音がした。
「魔物?」
咄嗟に振り返るとそこには、某コンセプトレストランのアリスみたいな制服の格好をした綺麗な長い金髪をツインテールにした美少女が立っていた、年も僕と変わらないぐらいに見える。
「女神様?」
そうつぶやいてジッとこちらを見ている。
「あの?プレーヤーさん?」
「ん?プレーヤー?というか、あなた誰?どっから来たの?」
プレーヤーが分からないみたい、でも流暢に話すしNPCでもなさそう。
「こんな可愛い女の子がこんな所に一人でいたら危ないよ?」
「なっ!僕、男の子だよ!!」
ダボティーをたくし上げて胸を見せて主張してみたが、可哀想な子を見る眼で
見られた。
自分の現状もわからないし、とりあえず変な事も言えない、と思い直し。
「道に迷って、盗賊に追われて逃げて来たの!」
居るかどうかもわからない盗賊襲われ説を唱えて様子を見る。
金髪美少女は、ちょっと考えてる風に、顎に手を当てから。
「んーーじゃ!ついておいで」
と言って、僕に手を差し伸ばした。
異世界転生もののラノベを沢山読んで自分で書いてみたくなりました。
稚拙な文章で申し訳ありません。私の世界も楽しんで頂ければ幸いです。




