ゲラゲラコンテスト　吾が輩は猫(ハラスメント)である名前(ジャンル)はまだない　権利関係配慮版

二人「どーも」

ボケ「君はハラハラする。

という言葉の語源を知っているか？」

ツッコミ「急だね、いや知らないけど」

ボケ「それは『ハラスメントハラスメントする』

という言葉からきているのだよ」

ツッコミ「明確な嘘というのは時に親切だね」

ボケ「今の時代ハラスメントは避けて通れない」

ツッコミ「そういう風潮だね」

ボケ「君は大丈夫かどうか今からテストしてあげよう」

ツッコミ「僕は大丈夫ですよ」

ボケ「先輩から新入女子社員への挨拶

という設定でスタートしてくれ」

ツッコミ「えー。そうね。『はじめま』

ボケ「アウトだ」

ツッコミ「何でよ！」

ボケ「ルクハラ。ルックハラスメントだ。

誰が目を合わせて良いと言った？

それが後輩への無言の圧力になったらどうする？」

ツッコミ「いや、ならないでしょ！

…じゃあ『どんな音楽聞く』

ボケ「アウトだ」

ツッコミ「何がよ！」

ボケ「ミューハラ。ミュージックハラスメントだ。

もし音楽にさほど興味が無いのに

そんなこと聞かれたらどうする？　

気まずいだろ？　

好きな音楽のジャンルで

元カレがあっち系かばれるだろ？」

ツッコミ「そんなこと気にしないでしょ！

…じゃあ『僕って実は昔に』

ボケ「アウトだ」

ツッコミ「だから何が！」

ボケ「ヒスハラ。ヒストリーハラスメントだ。

もし相手が記憶喪失だったらどうする？

過去の記憶のない人間に過去の話など

…君は人間の心が無いのか？」

ツッコミ「遭遇する打率の低さ！」

ボケ「だがゼロとは言えまい？」

ツッコミ「いやそうかもだけど

…えっと、じゃあ…………」

ボケ「アウトだ」

ツッコミ「発言すらしてないよね？！」

ボケ「サイハラ。サイレントハラスメントだ。

相手が急に黙ったらどうする。

怖いだろ？　

何を考えているかわからないだろ？　

あれ？　もしかして、この先輩は自分だけに

見えている幻覚？　幽霊？　どっちなの？

やだ、怖い怖い怖い怖い！」

ツッコミ「コッチが怖いわ！」

ボケ「その新入社員、翌日からもう来ないぞ」

ツッコミ「自己紹介すらしてないんですけど？！」

ボケ「アウトだ」

ツッコミ「何故に！」

ボケ「パーハラ。パーソナルハラスメントだ。

誰か君の個人情報に興味があると言った？

脳内の記憶領域を無駄に食い潰すだけじゃないか？」

ツッコミ「僕の存在意義！」

ボケ「やれやれ、君にはもっと事前準備が

必要不可欠なようだね」

ツッコミ「もはや趣味の話すらできないじゃない」

ボケ「おや、良いところに気がつくね」

ツッコミ「はい？」

ボケ「ハラスメント対策の本質がそれさ」

ツッコミ「どういうこと？」

ボケ「必要なのは三つの『しない』」

ツッコミ「ほう？」

ボケ「意識しない。意識させない。

そして期待させない。

この三つだ」

ツッコミ「それって？」

ボケ「相手が異性であると意識しないこと」

ツッコミ「ああ、なるほど」

ボケ「自分が異性であると意識させないこと」

ツッコミ「うーん。なるほど」

ボケ「そして変な期待をさせないことだ」

ツッコミ「例えば？」

ボケ「もしかしたら、教育係の先輩って

沖田総司(おきたそうじ)みたいなイケメン

かも……って思われていたらどうだ？

そこへ君が来ると、完全にマイナスベクトルだろう？」

ツッコミ「言い過ぎじゃない？」

ボケ「１００点が３５点になれば

それはハラスメントさ」

ツッコミ「評価低いな！？」

ボケ「だから、期待をさせないことが大事なんだ」

ツッコミ「えっと…？」

ボケ「もしかしたら、教育係の先輩って

世紀末覇者の下っ端構成員みたいなモヒカン

かも…って思われていたらどうだ？」

ツッコミ「よく雇ったねその会社！」

ボケ「それだけで、２５点が３５点だ。

プラス１０ベクトルさ」

ツッコミ「僅差な！」

ボケ「それだけで、ハラスメントの危険は

軽減出来るのだよ？」

ツッコミ「本当に！？」

ボケ「後は、古典も勉強になる」

ツッコミ「古典？」

ボケ「一部をハラスメントに入れ替えるだけで

本質が見えてくるのさ」

ツッコミ「えっと？　つまり？」

ボケ「走れメロス(ハラスメント)」

ツッコミ「凄いパワーハラスメント感！」

ボケ「ツァラトゥストラ(ハラスメント)はかく語りき」

ツッコミ「アカデミックハラスメント的要素満載」

ボケ「生きるべきか死ぬ(ハラスメントする)べきか、それが問題だ」

ツッコミ「二択なの！？」

ボケ「誰も寝てはならぬ」

ツッコミ「あれ？　この流れだとただのハラスメント広告に聞こえる？

てゆうか、結局ハラスメント言いたいだけだよね！？」

ボケ「……確かにそうかも知れない。

我々はハラスメントと言いたいだけなのかもな……」

ツッコミ「…ボケさん」

ボケ「俺は本当は皆と一緒に

笑っ(ハラスメントし)たり

泣い(ハラスメントし)たり

喜んだ(ハラスメントした)り

楽しんだ(ハラスメントした)り

したいだけだったのにな」

ツッコミ「もう手遅れか」

ボケ「いつからこうなっちまったんだろう」

ツッコミ「最初からですよ」

ボケ「いーつのーことーだかーおもいだしてごーらんー♪

あんなーこーとーこんなーこーとーあーったーでしょー♪

くるしかったこーとーかなしかったこーとー♪

いーつにーなってもーわーすれーないー♪」

ツッコミ「裁判記録だね！」

二人「ありがとうございました」