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異世界転生?

 遡ること、1か月前



「ねぇ、三咲 デュエルしよーぜ」


「またぁ、これで何回目だよ」


生き生きとしながら池田が話しかけてきた。


「またって、お前デュエリストじゃないのか」


「ちげーよ」


池田は俺の数少ない男友達?の一人だ。俺がpopカードというカードゲームを教えたらこうなった。あと、すげー金持ちらしい。どうでもいいけど。


「しょうがない、まーいーデュエルしよー」


「かしこまりました」


池田のメイドの舞さんが淡々と答えた。

舞さんはメイドである。どう見ても20歳を超えているのに、制服姿で学校にいる。

多分、金の力なのだろう。どうでもいいけど。


「じゃあ俺たちちょっとデュエルしてくるからなんかあったらよろしく」


「ああ、わかった」


池田は角の席(舞さんの席)に移動し、デュエルを初めた。




「三咲ままおはよー」


「俺はあんたのママじゃねえ」


南坂がいつものように挨拶をしてくる。


南坂は、俺の幼馴染である。美少女らしいが、俺にはわかんない。

強いて言うなら小柄で黒い髪がさらさらしてるなーっていう程度である。


「はぁ、どうして三咲は女の子じゃないんだろう」


「女の子でもお前のママにはならねぇよ」


はぁ、どうして南坂は俺を三咲ママって呼ぶのだろう。


「じゃあ私生まれ変わったら三咲ママの娘になる」


「お前なぁ、俺のどこに母性を感じるんだよ」


ほんとに全く心当たりがないのだが。


「強いて言うなら全部かなぁ」


全くもってわからん。


「で、三咲ママ昨日ね....」


「三咲ママって呼ぶんじゃねーよ、全く....」


こうやって毎回俺が折れるのだ。解せぬ。




「でさー.....」


「南坂さんおはよう」


ひ、ひか何とかが話しかけてきた。ひかなんとかはアイドルをやっているみたいだ。

それこそ本当にどーでもいいが。


「おはよう」


「南坂さんちょっといいかな」


「後にしてくれる」


ネタの神様にとりつかれたかもしれない女の子(南坂の後輩)の話の途中だったのに。


「お前には聞いていない」


「後にしてくれるかな、光君」


南坂がはっきりと言った。


「こいつなんか気にかける必要もないのに」


こいつどーゆう思考回路してんだ。


「ねぇ、光君、今何か言った?」


なんか、南坂の後ろから変なオーラが見えるのだが。見間違いかな。


「ご、ごめん何でもない、じゃあね(ちっ)」


おい、こいつ去り際に舌打ちしたぞ。


「............(むかっ)」


「こいつに腹を立てる必要はねーよ(なでなで)」


はっ、つい手が。いつも妹にやってるようにやってしまった。無意識って怖い。


「ごめ...」


「............(恍惚としている)」


機嫌が治ったようだ。なんで?




「授業を始めるぞー」


「きりーつ」


俺はこの時若干うとうとしていた。


「きおつ、ちょっとこれ何よ」、何の前触れもなく教室の床が白くひかりだした。


ざわめき出すクラスメイトたち。


「異世界転生や、この流れはそうにちがいない」


そう言ったメガネをかけたA君はハキハキとしている。

白かぁ、今日の夕飯はシチューで決まりやなぁ。のんきだって?

わけがわからん異世界転生よりも今日の夕飯の方が大切に決まってるだろ。

そして段々教室が白で染まり.....







「あれっ、ここって教室だよね」


何もなかったかのように元に戻った。


「あれっ?」

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