その4 さぁ、学生ごっこのはじまりだ。
着々と増えて見た人2千人。よく見るね。話は変わるけど前書きはできるだけ書かないでおこうと思ったの。じゃあ書くな?…ふっ…そうもいかんのさ。
Turn "KEITA"
ミカエルに所属する連中は一級品の殺気を発することができる。
まぁ、どんなにやさしく持ち上げても殺人集団だ。自然とそうなる。
何が言いたいかというと、そのライオンも逃げ出す殺気を先程からずっと浴びれば俺だってつらいわけで…。
「ったく…何が不満なんだ…」
「ん?どうしたの?」
「え?あ、いえ。こっちの話ですので…」
俺は今クラスの担任の先生と一緒に2Aのクラスの前に立っている。
「じゃあとりあえずのわたしから説明するから、入ってって言ったら入ってきてね?」
「はい」
担任の先生が教室の中に入っていった。
中では転校生のことが噂になっていたのか、さっそく質問がされている。
しかし、男だということがわかって落胆したらしく、男子の物凄くわかりやすい反応が…。
「じゃあ入って」
「はい」
とりあえず扉を開けて入ることにした。
「じゃあ自己紹介して」
「はい。では…この学校に編入した藤原啓太という。皆、よろしく頼む」
…。
…む?いかん、反応が無いが…なにかおかしな事言ったか?
Turn "YUUKA"
カルマ…あんなデレデレして…一度殴ってやる…
「…」
「緊張してるのかい?」
「えっ!?あ、い、いや…」
でも…よく考えたらカルマや達とか、ミカエルの関係者くらいとしか話したことないし…大丈夫かな…。
「大丈夫だよ。うちのクラスはいい奴ばかりだからな」
「は、はぁ…」
「じゃあ、とりあえず入ってって言ったら入ってきてくれな」
そう言って先生は教室1Aの中へ入っていった。
どうやら私たちの事は噂になっていたらしく、先生にさっそく質問が…
「先生!男ですか?女ですか?」
「女の子だぞ」
「うぉ〜〜〜!!!」
扉が!今がたっていった!
大丈夫かな…
Turn "HINATA"
男の子ってみんな同じね。転校生が来たらまず男の子か女の子か聞いて、女の子だったら歓喜。
きっとフィリアは大変ね。人見知りするほうだし。
「さぁ入って」
「はい」
第一印象が大切だものね。気合い入れて…
「藤原日向です。よろしくお願いします」
「うぉ〜〜〜!!!」
この日。
花ヶ丘高校は三人の美男美女によって変わる。