その? 恐るべき兵器『ショタカルマ』
え〜…。
なんというか…。
詰まりました。
…うわーん!もっとはっちゃけたいけど、カルマのキャラが崩せなくて…
それになんかストーリーが自分でも何書いてるのかわからなくなってきたし…。
ここまで見てくれた皆様方には本当に申し訳ないのですが、とりあえず今はアイデアが浮かばない状況で…。
とりあえず…
どうぞ。
Turn "Narrator"
現在7:04
「兄さん、朝ですよ」
「ん…」
今日は日曜日だが、藤原家はすでに全員起きているはずの時間。
しかし、今日は啓太だけが起きてこなかった。
なにかあったのでは?と心配になった優華は啓太を(啓太の寝顔を見て思わず抱きつきそうになりながら)起こしにきていた。
「んぅ〜…」
「うっ!?」
優華は啓太の『眠い目をこすりながら唸る』というギャップある行動で不意をつかれた。
「あ、朝ご飯はできてますよ。食べましょ?」
「ん…うん…わかった」
違う。
その時優華は思った。
「に、兄さん?」
「どしたの?はやく行こ?」
「!!!!」
そして、無邪気な笑顔を向けられた瞬間にどうでもよくなった。
「お姉ちゃんおはよ〜」
「あらあら啓太ちゃんおはよう」
(今日の兄さんマジで可愛いな…)
よだれ垂れ流しの優華だったが、はっと我に返り、一つの疑問が浮かび上がった。
「ね、姉さん?」
「ん?」
「兄さんのことについてなにも感じないのですか?」
「ん〜…そうね。上手くいったって感じ?」
「あんたのせいかよ!」
日向が言うには…
いつもお世話になってる博士に、日向が
「カルマは見た目と性格がミスマッチなのよ!どっちかにしなさい!」と言ったらしい。
体の改造は後で戻すのが面倒なので、性格の方を変えようという話になったのだという。
「グッジョ…い、いや!そんなのは兄さんが可愛そうでしょう!」
「え?でも可愛いんじゃない?」
日向と優華が横を見ると、ちまちまとパンを頬張る啓太の姿があった。
その姿はまさにリスを連想させる。
「…いい…」
「いいでしょ?」
パンを食べ終えた啓太は部屋へと戻っていった。
「…」
「待ちなさい。今あなたを啓太と二人きりにするのは危険な気がする」
「…」
「そんな目してもダメ」
「…仕方ないですね。私たちも食べましょう」
「行ってきまーす」
「え、どこに?」
「陽美ちゃんにお呼ばれされてるの!博士のところに行ってくる!」
優華は思った。
危険な気がする、と。
「じゃあ私も行きましょうか」
「?僕一人で行けるよ?」
「…か…かわ…こほん。私は買い物をするので、ついでです。一緒に行きましょう」
「わーい!優華ちゃんも一緒〜!」
…だんだんと目が充血し、鼻息が荒くなっていく優華であった。
「ほら、行きますよ」
「うん!」
「せんぱ…なんだ。優華ちゃんも一緒ッスか」
「おはようございます」
「おはよ〜陽美ちゃん!」
「…は?」
陽美は目を丸くした。無理もない。
いつも冷静沈着な啓太が、まさに体系に似合う、無邪気な笑顔をしているからである。
「ゆ、優華ちゃん?」
「…慣れれば可愛いですよ」
「い、いや…そーいうこと聞いてるわけじゃないんスけどなぁ…」
「ねぇねぇ陽美ちゃん!今日の訓練はどーするの?」
訓練。
日曜日にはいつも啓太と陽美がやっている組み手のことを指す。
「…いや、戦えるんスか…?」
「むー!馬鹿にするなー!」
先程から鼻血を垂れ流している優華はスルーの方向で。
「ま、いっか。優華ちゃんが慌ててないから大した事じゃ無いんスね?じゃあ後で考えるッス。中入ってください」
「博士〜」
「…おお、来たか」
部屋の奥に博士が立っている。
「優華ちゃんも一緒か。事情は知っているな?」
「はい。可愛いです」
「なら話は早い。元に戻すぞ」
「え?」
「もうすぐ性格がそれで固まってしまう。今戻さねば、元には戻れない」
「急ですね」
「急だが仕方が無い。啓太君、こっちへ」
「?はーい」
「…」
「兄さん?」
「俺はどうすればいい?」
啓太はこの後、何時間も苦悩したという。