その13 何時の間にかライバルが多くなってる。でも負けない!by仲野
まず謝らせてくださいな。ネタが浮かばない!!つーわけでまた更新遅くなります。そこんとこヨロです。
啓太達は風見の実家に向かっていた。
Turn "KAZAMI"
「…」
うむ…まぁ…ね。
「じ、じゃあ啓太さん」
「む…では、これを…む、揃った」
「う〜む…なかなか運がいいじゃない」
「先輩先輩!今度はあたしッス」
「よし、どれだ」
「これッス!…って、あ〜!先輩が持ってたんスか〜!?」
「陽美ちゃん…ジョーカー引いたのね」
「え?えへへ…そ、そんなことないよぅ」
「陽美、わかりやすすぎ」
「…むー…」
…招待したのは藤原だけのはずなんだがな。
ま、まぁ…藤原と二人きりというのも…どうかと思うしな。
あの後、私は実家に電話を入れてみた。
長年、出来事を記録している資料館があるので、もしかしたら…と思ったのだ。
そして、見つかった。プロジェクトElementについて。
しかし、資料の持ち出しは原則的に禁止。見たければ出向いてこいとのことだった。
そして、これを藤原に伝えたら、こうなった。
藤原は一人で行くと言ったらしいが、姉と妹、そして、藤原が私の家に来る事を三野ちゃんが知り、それを仲野ちゃんに教えて、三野ちゃんと仲野ちゃんも参戦。
もうどうせなので空倉葉も誘った。
…しかし、空倉葉には悪いことをした。
「空倉葉さん…大丈夫ですか?」
「…お、おぅ…仲野ちゃん…おれは…この…とおり〜…」
「い、いや…無理するな。わかったから」
新幹線で酔うとは…。
「…日向先輩。優華ちゃん。空倉葉に声かけてやってください」
「了解ぃー」
「はぁ…」
顔面蒼白にして後ろの席に座っている空倉葉に向かって二人は顔を出して喋りかけた。
「ふぁいとふぁいと!こういう時は気合いよ気合い!」
「…確かに。もうどうすることもできないなら、後は気の持ちようしかありませんね。頑張ってください」
「はいっ!」
…一気に顔色がよくなった。
男って…
「啓太さんは酔わないんですか?」
「む…まぁ、俺は平気だな」
「むー!私も先輩を介抱したいですー!先輩!酔ってください!」
「無茶言うなよ」
「じゃあ私!私に酔ってください!」
「こ、こらっ!顔が近い…」
…ふぅ。
まったく…にぎやかな奴らが多いな。藤原のまわりは。