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その1の2 帰郷と再会。

「日本…か。みんなは元気にしてるだろうか…」


あれから月日が流れて、俺は15歳になった。

戦争があったのは1年前になる…思えば隊長とは12の時に会ったのか。最初は傭兵としての身振り等を習うためだった。そしてそのまま戦争に…


俺は組織に身を置く存在だ。幼い頃から体術や銃の扱いをたたき込まれて、12の時に銀狼隊に派遣された。


「仮眠はとられないのですか?おそらくまた任務がはじまりますよ?」

「…まったく。少しは日本でゆっくりしたいのに」

「でも一年間の休暇がとれたんですよ?十分じゃないですか?」


…まぁ、仕方ないか。

俺の隣に座っているのはフィリア。本名ではない。

黒いショートカットの髪に中性的な顔立ち。

女である。だが、初対面の人に男だと紹介されたら信じてしまいそうだ。


「でも、懐かしいな。フィリア、時間が空いたらまた組み手でもしよう」

「…そうですね。いい機会かもしれませんね。あなたがどれだけ強くなったか知りたいです」


やっとフィリアが笑ったような気がする。

ずっとむすっとした顔をしてたから何か気に障ることでもしたのかとヒヤヒヤしていた。


「…ん、どうやらもうすぐ着陸するみたいですね」


機内アナウンスが流れてもうすぐ到着することが伝えられる。


「ふぅ…カレンは空港で待ってるのか?」


カレン。俺が組織に身を置くことになったときに世話になった女性だ。本名ではない。


言い忘れたが組織のメンバーは全員本名を使わない。俺の名はカルマだが、本名ではない。むしろ俺の場合は生まれてからすぐに組織に入った…らしい。

そんなガキの時の事など覚えていない。


「はい。おそらく空港からすぐに任務へ向かうことになると思われます」

「わかった。詳しい事は聞かされているのか?」

「…い、いえ…」


?…歯切れが悪いな。












『俺はまだ、あんなことに巻き込まれるとは思ってもみなかったのである』

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