その8の2 集団でなんかされる。(ところでした)
次の章の話でもしましょうか。次の章はファンタジーの色を強くするつもりです。魔法とか。新キャラも出すつもりです。次こそ同級生出す。たとえ背景キャラになろうとも。はっ、小説には背景が無い!?
あまりにも理不尽な選択肢によって、半強制的に部活の見学へ駆り出されてしまった啓太であった。
Turn "KEITA"
「失礼します」
とりあえず、部活の見学が自由だというのがありがたい。
どこでもそうなのだろうか?ふむ。学校というものを知らんからな。
(主含め、俺も)
Turn "Narrator"
啓太の容姿は、黒髪のよく似合う、とてもクールな雰囲気にも関わらず、背の低く可愛らしい顔立ちというギャップが人気の男の子。
裏ではファンクラブが出来てしまっているほどである。
(ちなみに、優華と日向のファンクラブもある)
「え…!?あれって噂の転校生の…」
「うわ〜…本当に可愛い…」
「…な…ナデナデしたい…」
学校にいる時には周りに対して警戒していないので、周りの小さい声は聞こえていないわけで。
「練習をしているところなのにすみません。見学させてもらえるでしょうか?」
啓太は知りもしないだろう。この多くの部活が使用している体育館の中には、その啓太ファンクラブに入っている女子部員が多いことに。
Turn "KEITA"
今、体育館では女子バスケットボール部、女子バレーボール部、そして、舞台の上でやっている男子卓球部の三つ。
どこもすごい熱の入りようだ。
しかし、この高校はさして体育系では名を馳せているわけではない。
無理もないだろう。将来強くなると思う選手はみんな名のある高校に行くから…。
「…」
しかし、なんだろう。
この先程から感じる居心地の悪さは。
そろそろ出ようか…?
「ねぇねぇそこの君!」
「…む…あ…いかん。癖で…なんでしょうか?」
「ちょっとこっち来なよ」
呼んでいたのは女子バレー部の…休憩に入った人だろうか?
「いや、女子しかやってないところに見学に来るなんて何でかな〜って」
「ああ…どうやらタイミングが悪かったみたいなんです。まさか女子の使用している日だとは。だから卓球部くらい見ていこうかと…」
「ふ〜ん」
…さっきっからやたらと体に触ってくるなこの人は。
むずむずするからやめてほしいのだが…って!
「あら?」
「ど、ど、どこに手を持っていこうとしている!」
「股」
「ええい!普通に答えるな!」
「いいじゃん減るものじゃあるまいし…」
「いろいろすり減る!」
…後ろ!
「ひゃっ!」
「きゃっ!?」
「な、何を後ろから拘束しようとしているか!」
「ご、誤解です」
「手錠を持っていて言い逃れができると思うな!というかどこから出した!?」
…まさか、この居心地の悪さはこういうことだったとは。
逃げねば危ない!
(主に小説が)
「で、では見学はこのくらいで!さようなら!」
「待って〜」
なぜだ!?
「啓太く〜ん」
「って!あなたは男だろう!」
「愛には性別など関係ない!」
いかん!
つかまったら本当に危なくなってきたぞ!?
(主に小説が)