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その6の2 だけど、他人の事を理解しようと努力するのは悪いことではない。

微妙にミスってますね。ターンの変更の表示がされてないですね。

啓太は陽美にデパートの中を連れ回された後、デパートの中の喫茶店に入っていた。



Turn "RIN"



…む〜。


「…少しは落ち着きなさい。邪魔したらいけないことになってるんだから」

「…その言葉、そのままそっくりお返しします」


その後ろから出ている紫色のオーラを沈めなさい。優雅にコーヒーを飲んでも誤魔化せていませんよ。


「でも、仕方なくついていってるていう感じじゃない気が…」

「…ふぅ…そうね。悔しいけどそう思う」


…恋愛モノの脇役が片思いの恋を諦めたようなセリフを吐いてますけど、黒い心が渦巻いてますね?紫色のオーラが大きくなってますよ。



Turn "Narrator"


「今日はありがとうッス。色々と楽しかったッス」

「そうか」

「先輩は楽しくなかったッスか?」「いや、そんなことは無いぞ」

「そうッスか!よかったッス〜」

「そうか」

「あ、そうッス」


陽美はデパートの紙袋をあさりはじめて、その中から小さな箱を取り出した。


「これはお礼ッス。今日は楽しかったッス」

「む?これは…」

「家に帰ったら開けてほしいッス。私はもう帰るッスね」

「ああ…送るか?」

「そこまでお世話になる気は無いッス〜」


そう言って陽美は席を立った。


「…」


なぜ陽美はこんなことをしようと思ったのか。

啓太はずっと考えていた。


「…あいつ、今悲しい顔したよな」


今日は楽しかった。

その言葉を言ったとき、少しだけ悲しみの色を見せたような気がしていた。




「啓太…先輩…」


夕日でオレンジ色に染まった公園。人があまり集まらない公園に一人、陽美がベンチに座っていた。


「本当に…夢のよう…」


陽美の握った拳に、雫が一つ落ちる。


「でも…でも、これから本当に…夢に…」



先輩…

楽しかったッス…

自分が失敗作の兵器だって事忘れちゃうくらい…


でも、

でも所詮


所詮私は――

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