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その6 自分以外の生物の事をすべて知るのは心の中を覗く事が出来ない限り不可能。

更新を一定にしないとは思うが…そうもいかない。気分屋だもの。

啓太は私服(啓太が自分で買ったものではない。支給されたもの)を着て駅前の広場のベンチに座っていた。




Turn "Narrator"


「せんぱ〜い!待ちました〜?」


陽美は不機嫌な表情をして座っている啓太のそばに小走りで近づいた。


「待った。現時刻は10時37分、7分の遅刻だ」

「細かいですよ先輩〜。もっと寛大に〜」

「…む」


啓太が黒色がメインの服を着ているのに対して。陽美は白いワンピースを着ている。陽美の長い栗毛の髪も三つ編みにしてある。


「じゃあ先輩、まずは買い物に付き合ってください」

「了解した、三野」

「三野じゃないッス」

「なに?では…」

「は・る・みって読んでくださいッス」


無邪気な笑顔。啓太は相手が人間でない事を忘れてしまいそうになっていた。


「りょ…了解した、陽美…」

「んふふ〜♪」


陽美はそう言われると嬉しそうに啓太の腕に抱きつく。


「お、おい…」

「気にしない気にしない♪さっ!行くッスよ♪」



Turn "RIN"


どうしよう。

誰なんだろうあの人。

あんなに啓太さんとくっついて…羨ましい…。


「まったくです」

「ひゃっ!?あ…あなたは」

「優華です」

「あ、はい。覚えてますよ。そ、それよりあの啓太さんと一緒にいる人は…?」

「…三野陽美。私と同級生。もちろん、あなたともね」

「はぁ…それがまたどうして?」

「…兄さんにも色々あるのよ」


色々…か。


「恋人なんですか?」

「違う。断じて違うっ。たとえどんなことがあっても絶対にっ!」


…本当にこの人は啓太さんのことになると…

でも…恋人じゃないってことがわかっただけで安心…


「移動するみたいね。来なさい」

「えっ?」

「…来ないの?兄さんを追うの」



Turn "KEITA"


こいつは何を考えといるのかわからない。

何がしたいというのか。


「先輩はデパートははじめてッスよね?」

「む…そうだな。コンビニには入ったことがあるが…」

「そうッスか。じゃあ案内するッス。こっちッスよ!」

「ひ、引っ張るんじゃない。自分で歩ける」

「先輩がモタモタしてるからッスよ〜♪」

「わかったわかった。まったく…」


…。

妖魔…

生物兵器の失敗作…か。

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