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その5 妖魔の女。

展開早っ!そして一話一話が短ッ!ま、まぁ許してや。え?無理?いや、ほんと許して。あ、いや、ごめんなさい。許してください!

啓太は二人の殺気の間にいてヘロヘロになっていたという。


Turn "Narrator"


「精神的攻撃というのはやはりきついな…」


ふらふらと覚束ない足付きで靴箱までたどりつく啓太。


「昔、拷問で人を眠らせないように顔に水を垂らし続けるというのがあって…」

「啓太…」


そこには日向が可愛そうな人を見る目を啓太に向けていた。


「姉さん、早いな」「いえいえ、迫りくる男子の波を掻い潜るのは大変だったわ」

「…そうか」

「きっと優華ちゃんも巻き込まれてるわね〜。優華ちゃんの場合逃げられないかも〜」


しばらくの沈黙の後、啓太は気の毒にとつぶやいた。


「とにかく校門で待とう…ん?」


啓太は気付いた。靴の下に手紙が入っていることに。

とにかく手紙を読んでいく。すると


「ッ!」


啓太はその手紙の内容に青ざめた。


「啓太?」

「ああ…」


啓太は乱暴に手紙を小さくした。


「カレン、悪いが先に帰ってくれ」

「啓太?え?ちょっと!?」



Turn "KEITA"


「ふざけやがって…!」


ここまで早く動く奴がいるとは…まさか、俺たちが動く前に察知されたのか?


「!?」


屋上。

そこには信じられない光景が広がっていた。


「ようこそ啓太先輩…いや、ミカエル所属No.24『カルマ』」


見知らぬ少女と多数の妖魔。そして、少女は明らかに人とは違う雰囲気だった。


「貴様…研究所から逃げ出した一人…いや、一匹だな?」

「そ」


少女は不用意に近づいてきた。相手がターゲットなら躊躇はし


「ナイフ引っ込めてね。あなたを殺す気はさらさら無いから」

「…そうか、勘はいいみたいだな」


チッ…気付かれたか。


「もう。変な気起こさないでね?人質がいるんだから」

人質…この学校にいる生徒全員…。

クソッ!この女が学校に入った時点でこちらの負けか!


「まぁまぁ恐い顔しないで。本当に何もしないから」

「保障は?」

「無いよ」


Turn "Narrator"


啓太は構えを解いた。

解かざるをえなかった。

それを確認した後に女の子は啓太の懐に飛び込んだ。


「うぉっ!?」

「んふふぅ〜♪先輩〜♪」


こんな時とはいえ、相手は女の子の姿をしているので啓太としては恥ずかしい。


「ねぇ先輩?恋人になってください♪」

「はぁ!?」


胸の中で上目遣いで啓太の顔を覗き込む少女。


「ちなみに名前は三野陽美ひのはるみっス♪スリーサイズも聞きたいッスか?」

「バッ!?お前!言ってることわかってるのか!?」

「わかってますよ〜。ねぇ〜せんぱ〜い」


甘ったるい声を発し続ける陽美という少女。啓太はたまらず陽美を肩を掴んで引き剥がした。


「待て!俺を恋人にしたところで何のメリットもないじゃないか!お前は狙われてるんだぞ!?しかも俺達にだ!」

「ん〜…でも仕方ないじゃないッスか。恋をしちゃったんスから♪」


甘ったるい声に参りはじめた啓太。そこにやっと助け船がやってきた。


「兄さま!」

「啓太!」



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