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その4の2 運命を感じたらDEAD END

雑になってきた感じする。うーむ…ラブコメなのか気になってきたかも…じゃあやめろ?やなこったいたい。

昼休み。

生徒は食事をはじめる時刻である。




Turn "KEITA"


「はぁ…」


転校生が珍しくて知りたくなるのはわかる。

しかし、あんなに詰め寄る必要は無いのではないか?

男子ならまだいい。女子が詰め寄ってくるのは色々危険だ。


「あ!」

「ん?君は…」


たしか今朝会った人だろう。たしか名前は…


「仲野さん…でしたね?仲野鈴さん」

「はいっ!覚えててくれたんですねっ!」


いや、名前を覚えていたくらいでそんな喜ぶことないだろう。


「そうだ!ご迷惑じゃなかったら一緒にお昼食べましょう!」

「ああ、構わない…」


…む?

こちらをちらちら見ている生徒がいるな。


「?どうしました?」

「いや、こちらをちらちら見ていた者がいたようでな…」

「え?ああ、きっと珍しいんですよ。高校の転校生って話あまり聞きませんから」

「なるほど」

「すごい噂だったんですよ。美男美女のペアの転校生が来たって…」


なんと。


「そんな噂がたってたのか。美女はわかるが美男というのは納得いかないな」

「そ、そんなことないですよ!啓太さんはかっこいいですよ!」

「むぅ…」


しかし…まさかの反応だったな。予想外だ。

フィリアとカレンが美女と騒がれるのはある程度予測はできていたが…


…いかん。


「兄さん」


…妹よ。普段作らない笑顔が恐いぞ。

「や、やぁ優華」

「仲野さん。ご一緒させてもらって構いませんね?」


…。

この日、俺は初めて逃げたい衝動にかられた。



Turn "Narrator"


啓太と優華と鈴。

表向きはみんな笑顔で楽しそうである。


「…」

「…」

「…」


しかし会話が無い。


(朝に一回会っただけなのに積極的に接点を作ろうとしている)

(お昼を一緒に過ごそうとするだけでこの殺気の発し方)


((間違いない。この女は敵だ))


啓太は今まで『訓練中にはじめて喉元に刄を突き立てられた時』より勝る恐怖は感じたことが無かった。

たった今、忘れかけていた恐怖という感情を思い出している。


(この状況、下手に動けばさらに悪化する…!)


はたして啓太の運命(命運)やいかに。

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