表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3BECAUSE  作者: Guru
77/131

第77話「新たな人格①」

レトインは神妙な面持ちで、自らの過去を語る。



「仲良くやっていた…そう思っていたのは、俺ら…


いや、俺だけだったのかもしれない…



これがすべての始まりだったんだ…

レイの死…


ここからすべては始まり

俺、ジン、トウマ…


すべてはバラバラになっていったんだ!!」






3BECAUSE


第77話

 「新たな人格」






レトインは話を続ける。



「俺達は会うたびに、少しずつリミテッドの力を操ることが上手くなっていた


それからだ…

俺がある異変に気づき出したのは…」



「異変…?」



「あぁ…

力を身につけていくうちに、どんどん人格が変わっていくやつがいる…


その男が二階堂 仁だった」



善は歯の奥をグッと、くいしばった。



「ジン……」



「俺達は仲のいい友であり、同志…

そう思っていたが…


ジンにとっては、そんなもの

どうでもよかったことなのかもしれない…


この“力”を手にするために

仲のいいフリをしていただけだったんだ…」



ジンをよく知る、大悟が頷いた。



「そうだな…


昔のジンがどんなだったか知らないが

ジンの間に友情なんてもの…


とてもじゃないが、想像もできない」



「確かにな…

きっと力を身につけて“変わった”わけではなく…


力を手にして、本性を現したというべきなのであろう…」



レトインの推測に、同じく元ジョーカーの志保も納得する。



「うん…そうよ…


それがジン

ジンの本当の姿」



「あぁ…


ジンはどんどん力をつけて強くなり

俺達の手におえなくなってくる…


この時から、薄々気がついてはいたんだ…

ジンは俺らのこと、なんとも思ってはいないとな…



けど、俺はそれを認めたくなかった…

初めてできた仲間…


信じたかった 俺らは最後までジンを」



「レトイン…」



今のレトインからは想像もつかないような言葉。


善はジンのことだけでなく

今とは違う昔のレトインの性格にも驚かされていた。



「そして、ついに“事件”は起きてしまった…


力を身につけ、俺らは用済みとなったのだろう…



ジンはレイを一人呼び出し…



ジンはレイを殺した」



「!!!


なっ、なんで!?

なんでそうなっちまうんだよ!?」



「さぁな…

詳しい理由は未だに分からん…


だが、なんとなくではあるが、ヤツの考えていることは想像できる…」



話をためらうレトイン。レトインの顔色は悪くなる一方だ。


しかし、ここで話を終える訳にはいかない。

善がレトインに聞いた。 



「理由って…一体なんなんだ…?」



「その理由は恐らく…


力を手にしたジンは、きっとその力を試したくなったんだ


ジンは俺と戦うために…

俺を怒らせるために…レイを殺した」



志保が怒った口調で強く言った。



「そ、そんな理由で…!!


そんな理由で人を…仲間を殺していいの!?」



その言葉に対し、更に強い口調でレトインが返す。



「それがジンだ!!!


そんなことを平気で仕出かしてしまう男…

それがジンなんだ…!!」



これは単に、レトインの推測に過ぎない。


ジンがレイを殺害した理由

本当の理由は、未だ謎のままである…



しばしの沈黙のあと、善が自分の考えを述べた。



「今、ジンは俺達ライジングサンと

命の賭け合いを楽しんでいるんだったよな…?


どっちが強いか、単に遊んでるだけだって…



そんな子供みたいな考えをするジンだ


殺した理由がそんな理由でも…

十分ありえる話だな」



少し落ち着きを取り戻したレトインが、ゆっくりと話す。



「そうだ…

そんな悪魔のような男なんだ…ヤツは…



俺はレイを殺したジンを、許せなかった

ジンの狙いは恐らく俺だ…


なぜなら…俺とジンは…



“リミテッド・エレクト”



だったからだ」



「エレクト!!」



善は自分の右手にある、マークをじっと見つめた。



「リミテッドの中の、更なる奇跡の力…

その力を持った俺とジン…


ジンは俺と力の比べ合いをしたかったのだろう…


俺を怒らせ、俺を本気にさせるために…」



「じゃ、じゃあ…


もしかして戦ったのか…?

ジンとレトインは…?」



レトインは再び下を向いた。


一呼吸おいたあと、レトインは顔をあげ、話を続けた。



「あぁ 戦ったんだ俺達は


ジンを許せなかった俺は…

本気でジンを殺す気持ちで臨んだ…



だが、正直俺にも分かっていた…


その時のジンの“強さ”が!!


ジンは誰よりも俺から技術を吸収し

そして俺を…



簡単に追い抜いていった!!


ジンが持つリミテッドの才能は…

もしかしたら、善と…


いや、善以上だったかもしれない!!」



「!!!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ