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3BECAUSE  作者: Guru
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第56話「ライジングサン&キング・エーコVSジョーカー四天王・琢磨②」

寝てる琢磨をよそに、また影との戦いが一同と始まった。



「だぁー!くそっ!

これじゃキリがねぇ!!


俺じゃなくて相手が志保なら勝てる気がすんのによ!!」



「ちょっと善!!どういう意味よそれ!!」



聞き捨てならない善のセリフに、志保は怒りをあらわにしたが


ふと志保は我に返り、気がついた。



「えっ…でもそれ…


意外と名案じゃない!?」



志保に言われて、言った張本人の善も気づく。



「そうだそうだ!!

相手が自分だから決着がつかねぇんじゃねぇか!!


これが別の影なら必ず勝敗が着くぞ!!」



善の冗談まじりの一言が、ドッペルゲンガー攻略の糸口となり始めた。


善は対戦相手を変え、志保の影に攻撃を仕掛ける。



「くらえ志保!!」




だが……



「!!!


じゃ…邪魔するなよ…」



善の攻撃は、敵のエーコの影の、闇の盾により防がれていた。



「この光景…

先程のこちらの光景とほとんどいっしょだな…」



ほんの数十分前、善はエーコの氷の盾に救われていた。

それは向こうとて同じ。



「やっぱり一番厄介なのはエーコの盾だ…」



善の言葉に便乗するように志保が言う。



「そうよ!さっきから一番うざいのはあの女!!」



たまらずエーコがツッコミを入れた。



「ちょっと!!

あたしじゃなくて、あたしの“影”じゃん!!!


志保のはマジの憎しみこもってるし!!」



役に立つと思われた、エーコの守りの能力。


相手が悪かったのか、その能力があだとなっている。



「よし!!

ならここはみんなで協力して、まずエーコの影を倒そう!!


全員で一人ずつゆっくり倒していこう!!」



善の意見にエーコが飛び付いた。



「ナイスアイデアじゃん!!」



善の次々出てくるアイデアに、志保も感心している様子。



「善、今日はいつになく冴えてる!!」



「あんま褒められてる気はしないが…


まぁいい!

行くぞみんな!!」



ライジングサンのメンバーは一致団結し

まずは守りの能力を持つ、エーコの影に的を絞った。




しかし……



「こいつら…」



全員がエーコの影を攻撃しようとすると…

相手の影達も団結し、影のエーコを守ろうとし始める。


鏡のように同じ動きを取る、影の分身の行動に思わず大悟は唇をかんだ。



「なるほど…

こちらが力を合わせれば…


向こうも同じように力を合わせてくるわけか…

予想以上に手強い…」



「もう!!!

なんなんだしこいつら!!!


姿や形、思考もいっしょ!

それだけでキモいのに、全身真っ黒なうえに全くの無口だし!!」



いつまでたっても攻略することのできないドッペルゲンガー


エーコの苛立ちは徐々に増していき、今にも爆発寸前だ。



「ちょっと!エーコ!

冷静になりなさい…」



志保がエーコをなだめるも、おとがめなし。

エーコは冷静さを失い始めていた。



「そうだし!!

この“影”!!!


あたしらに映る影があるからいけないんじゃん!!」



エーコがふと、あることに気がついた。



「あの天井にぶら下がってる、薄汚い今にも切れそうな電球…


この光があるから、うちらに影が映るんじゃん!!

この電球を氷の力を撃ち放してブッ壊せば、影が消えるし!!


あたしって天才!?

よーし!今からこの電球を壊すし!!」



ドッペルゲンガーのトリックに気づいたエーコ。


影を生み出す光の源となる電球に向けて、力を放とうと構える。



「やめろ!!!エーコ!!!」



すると大悟が大きな声を出し、エーコを止めに入った。



「な、なんでだし…


あの“光”を放つ電球さえ壊せば、影は全部消えるじゃん!!!」



「よく考えろエーコ…


ヤツの能力は“影”か…?

あいつの持つ能力は


“ダーク・リミテッド”

“闇”の力だぞ…?」



「あっ!!!」



大悟に言われて、ようやくことの重大さにエーコは気づいた。



「もし今エーコが、あの電球を全て破壊していたら…


今頃この工場内は、完全に“闇”に包まれている!!」



そう…

外は真っ暗闇。


外の光は一切入って来ない。

唯一の光は、わずかにある天井の灯りのみ。




「あの光を失えば…


もはやこの空間はヤツのフィールドと化すだろう…」



「マジかよ…


でもそれおかしくないか?


だったらなんで最初から真っ暗にして戦わないで、影なんか作って回りくどい戦い方を…


って…もしかして…」



鈍感な善も、話しながらにして勘づいた。



「あいつ……


まだまだ本気じゃない…?」





闇に相対する光。

恵みの光は、まだ僅かに降り注がれている。


いつ消えても不思議ではなく、電球はチカチカと点滅を繰り返し続ける。



その光が消えた時こそが、終わりの瞬間なのかもしれない…


絶望へ向けてのカウントダウンが、始まろうとしていた。






第56話 “ライジングサン&キング・エーコVSジョーカー四天王・琢磨” 完

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