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3BECAUSE  作者: Guru
109/131

第109話「次世代①」

レトインの中で長年謎に包まれていた、ジンがレイを手にかけた理由


それが何年もの時を経て、ようやくはっきりとした。


その事情を知ったレトインには、大きな心の揺らぎがあるだろう。



探り合いも終わり、ようやく始まる


善・レトインVSジン




善はレトインの気持ちを察し、先陣を切る。



(レトインのやつ…平然としてるように見えるが、内心はショックを受けてるに違いねぇ…


ここは俺が先に行く!!)


「レトイン まずは俺に行かせてくれ!


最初っから飛ばしていく!イフリートソード!」



両手にイフリートソードの二刀流。

メンタルの計算などは一切なし。全力で挑む。



「火の剣か


じゃあ…俺も同じ剣を作ろう」



ジンは善の真似をするように、善と同じ“ファイヤー・リミテッド”の力で火の剣を両手に作った。



「何!?こいつも剣を使うのか?

だったらなおさら負けるわけにいかねぇ!!」



意気揚々に見えた善の姿に、すかさずレトインが忠告する。


善がレトインの気をつかっていたことなど、知るよしもない。



「迂闊に飛び込むなよ善!

ジンの前では一瞬のスキも見せるな」



「分かってるよ だけど攻めなきゃ始まらねぇ!」



ニヤりと不気味な笑みを見せながら、善の攻撃を呆然と待つジン。


そんな余裕に構えるジンに、善は両手の剣で怒濤の攻撃を仕掛けた。



しかし……



「くっくっく…こんなものか?橘善?」



善の剣さばきは完全にジンに見切られ、簡単にいなされる。


善の先制攻撃は見事なまでに、不発に終わった。



ゆらりと構えていた後すぐの、ジンの俊敏な動きに善は驚愕する。



(こいつ…何て身のこなしだ…

俺の攻撃をすべて見切っていた…!?)



立ち尽くす善に、追い討ちをかけるように更にジンが挑発した。



「初めて剣術など使った…容易いものだな!」



「!!!


(バカな!!この腕で初めてだと…!?

ハッタリか!?)」



この人間離れした華麗な動きに驚かされたのは、何も善だけではない


昔、一戦交えた、ジンをよく知るはずのレトインでさえも驚き、戸惑いを見せていた。



そのレトインの表情に、すぐさまジンが気づく。

細かな筋肉の動き、一瞬の表情の違いさえもジンは見逃さない。



「どうした?レトイン


険しい顔して!くっくっく…」






BECAUSEスリービコーズ


第109話


 「次世代」






レトインを小馬鹿にするように、うすら笑うジン。


事実、内心動揺していたレトインは、なめられるわけにはいかないと、強がって見せた。



「フン…おまえが剣を使うのを初めて見たから驚いただけだ


意気がっていられるのも今のうちだけだ!ジン!!

こちらからも行くぞ!パルチザン」



レトインは雷の槍を作った。今度はレトインが攻撃を仕掛ける。



「くっくっく…違うだろ?


そうじゃないよな レトイン」



レトインが焦る理由も、すでにジンは見抜いている。


善同様に、レトインの攻撃も巧みにジンは難なくかわしていく。

そして、ジンはレトインの核心をついた。



「『おかしい…こんなはずでは…


こんなはずじゃない…』



そう思ってるんだろ?レトイン」



「!!!」




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