第107話「0から始まる一言①」
ライジングサンVSジョーカーの最終決戦。
善&レトインVSジンは
お互いが探りあい、まだ動きを見せていなかったが…
もうひとつの争いは、すでに一方的な戦いが繰り広げられていた。
「くっくっく…
こんなもんか?お前達の実力とは…?」
終始、白い歯が溢れ続けるのは
真のジョーカー・四天王 最後の砦
黒崎 嵐
大悟、志保、エーコVS黒崎 嵐
3対1にも関わらず、黒崎は人数の差など
ものともしないほどの圧倒的な力を見せつけている。
想像以上の黒崎の強さに、大悟は焦っていた。
(つ、強い…
束になってかかっても、まるで相手になっていない…)
苦しむ元同志の姿が黒崎の目に入る。
「エーコ!今頃後悔してるんじゃないか?
ライジングサンについていったことを!?」
「誰がだし…
トウマさんを裏切ったあんた…
そして、ジン…
あたしは許さないんだし!!」
3人に闘志は決して失われることはなかったが
力の差は歴然…
(黒崎の体から放たれる力…
土、水、氷…
こちらのすべての力は弾かれる…
まず第一に、強すぎる風の力で、近づくことさえできやしない!!
想像以上に、厄介な能力だ…
“ストーム・リミテッド”)
まるで大悟の心の内が読めているかのように、黒崎は言った。
「おまえ達は完全に俺をなめていた…
3人集まれば、勝てるのではないかとな!!
しかし、その考えも甘すぎる…
俺の能力の前では、すべてが無効化される!!
まぁ…唯一、俺に近づくことができるとすれば…
ジンさん達のような、炎でありながら“光”の性質を持つ
“エレクト”のやつらのみだ!!
光は風に影響されん…
そいつらが俺のところに来てれば話は別だったが……」
黒崎はひとつため息をして、大悟の目をじっと見た。
「来たのがこんな雑魚共では…
話にならん!!
俺をなめてもらっては困る!!!」
(くそっ…!!
しかし、言い返す言葉も出ないほど、相手になってないのは事実…
何か、何か策を考えろ…
このまま終わるわけにもいかない!!)
3BECAUSE
第107話
「0から始まる一言」
一方、善&レトインVSジン
レトインは、今までずっと謎に包まれていた大きな疑問
“レイの死”に、とうとう触れた。
「ジン…おまえは…
なぜレイを殺した?」
「!!!
レイ…
ふっ…懐かしい…
懐かしいな!!!」
ジンは、レイの名前を聞いて過去を思い出したのか、嬉しそうに語りだす。
「目の前にいるのがレトイン…
それにレイ…トウマ…
懐かしい!!
あれから何年たった?
はっはっは!!!」
(なぜ笑いが溢れる……?)
レトインはジンを睨み付け、強く言った。
「何がそんなにおかしい!?
レイも…トウマも…
おまえが殺したんだぞ!!!
なぜ…なぜだ!?
なぜ、“あの時”レイを殺す必要があった…?
答えろ!!ジン!!」
ジンはレトインの叫びを聞いて、我に返った。
そして、ゆっくりとレトインの方に顔を向ける。
レトインのどこまでも真剣な眼差し…
その真っ直ぐな瞳と根気に負けたのか、ついにジンも観念する。
「フン…そんなに気になるか…
仕方ねぇ…いいだろう
冥土の土産だ 教えてやる」
ようやく明かされる真相…
長年の謎が今、解ける。
果たしてそこには一体、どんな理由が待ち構えているのか…
そう思われたが、ジンの口から飛び出した一言は、レトインの思いもよらぬ一言だった。
「レイ…レイはな…
おまえのことが好きだった」
「!!!
えっ…?」
『えっ…?なんですって…?
ちょっと、ジン!
声が小さすぎて何言ってるか聞こえないよ』
『えっ?うん…うん…
ちょっと何よその言い方!!
あはは!
それって告白のつもり?
あのねぇ、『俺の女になれ』なんて
怖い言い方されてもねぇ…
もっと言い方ってものがあるでしょ?』
『でも、ジンの性格上、なんとなく分かるよ!
決してふざけてるつもりはないんだって…
だけど、ごめんね、ジン…
私、好きな人がいるんだ
そいつもジンに似て、口下手なやつなんだけどさ…
いっつも私や、周りのこと考えててね…』
『そう…!!
あれっ…?
やっぱりみんなにバレちゃってるのかな…?
ねぇ、今の話、あいつには、絶対内緒だよ?』




