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3BECAUSE  作者: Guru
103/131

第103話「ライジングサンVSジョーカー①」

善はそっと、ライジングサンのメンバーに言った。



「なぁ…みんな…


みんなにさ、見せたいものがあるんだ…」




善はメンバーを引き連れて、とある場所へと向かった。


その、とある場所とは……




“あの海の見える場所”だった。



「ここって……」



善は少し照れ臭そうにしながら言った。



「レトインとはよく来たんだけどな

たまに一人でも来たりして…


ジンと戦うまえに、一度みんなでここに来たかったんだ


ここは俺が一番好きな場所、一番安らげる場所なんだ」




この光景も、幾度と見た光景だろう。


日が昇り始め、朝日が差し込んでくる

日の出の時だ。


一日の始まり、そして夜の終わり…



終わりと始まりの時間を、メンバー全員は何1つ語ることなく、淡々と見つめていた。


そして、そんな沈黙が続く中

善がみんなに向かって一言告げた。



「みんな…


 ――――――――――――― 」



善の言葉は、流れる波の音でかき消された。



「善……」





先程までしんみりしていた善だったが、気持ちの切り替えができたのか


先程とは見違えるほど、善の表情は明るくなっていた。



「よし!行こう!!みんな!!」






3BECAUSE 《スリービコーズ》


第103話

 「ライジングサンVSジョーカー」






ジンがいつ攻めてくるのかと、不安な日々が続いたが


善達のまえに一向に現れることもなく、あれから一週間が過ぎた。



その裏に、黒崎嵐がジンに言い放った一言があることなど、メンバーは知るよしもなかったが


善はエレクトの特訓を行いながら、ジンが現れるその日を待っていた。




ジンにはまったくもって似合わない

正々堂々の真剣勝負。



最終決戦の時が、いよいよ迫ってきていた。


明らかに感じる…


遥かかなたから放たれる殺気と、ただならぬリミテッドの力



まるで善達に、挑戦状を叩きつけているかのように、じりじりと、その距離は縮まっていく。




そしてついに、初めて善のまえに、その姿を現した



「そうか…てめぇが…」



「いかにも…


俺が、二階堂 仁だ」




ジョーカー・リーダー


二階堂 仁 




「よう…

久しぶりだな レトイン」



「………」



ジンの軽い挨拶も、レトインは無視し、ジンを睨み付けている。



「なんだ…相変わらずつれねぇやつだな…」



ジンはそう言って、そっぽを向くも

先程からジンはずっとにやけ続け、笑いを堪えているのが分かる。


そんなジンの態度に、善は嫌悪感を示した。



「なぜ笑う…?


一体何がおかしい…?」



とうとう笑いを堪えきれず、吹き出しながらジンは言った。



「ふっはっは!!

そりゃ楽しくて楽しくて、しょうがないだろう!


一体俺がどれだけこの日を

心待ちにしていたと思う!?」



ジンが左手を擦る。

するとジンの左手は、静かに光り始めた。


それと共鳴するように、善の右手も同じく光る。



「俺のこの左手も、待ちきれないみたいだ…


今まで会いたくて、会いたくて仕方なかったぜ!!橘善!!」



ジンに負けじと、善も言い返す。



「俺に会いたかったって?けっ!

気持ちわりぃけど、それは俺もだぜ!!


てめぇを一刻も早くブッ倒したくて、仕方なかったわ!!」




不適な笑みを見せるジン


それに応じる善…



異様な空気が漂い続けている。



そして、もう一方…


真っ向勝負を望むだけに

大悟、志保、エーコのもとに現れるは……




「怖じ気づいて逃げ出したかと思ったが…


逃げずにいたか!大悟に志保!

それに…エーコ!!」




残るジョーカーの最後の砦

“真”の四天王の一人



黒崎 嵐




エーコが黒崎に怒りをぶつける。



「嵐!!

よくもあんたトウマさんを騙して…


許さないし!!!」



「はっはっは!!

俺の力を見抜けなかった、あいつが悪いんだろ?


俺があんなやつの下につくなんて

そんなのバカげすぎている!!」




少し離れた場所で、繰り広げられる2つの戦い。



敵を倒し、味方のもとへ戻ったとき

勝ち残っているのは、果たして一体どちらか!?




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