なんの進展もない作戦会議
事務所に着き、俺は間さっきに工場でのできごとを団長に報告した。
「何故だろう、そんなにたくさんのモンスターが何もせず一点に集まるなんて...」
「モンスターを操作する能力者がいるってことは考えられないかい?」
団長の疑問に続けるようにレベッカも疑問をぶつける。
「それはないですね。世界でモンスターに関与するような能力は発見されていませんし、恐らく存在しません。」
レベッカの疑問に団長の秘書であり、ギルドの会計の清水さんが答える。
「そんなのないなんて、限らないだろう?」
「そうかもしれませんね。でも元々、能力というのはモンスターを倒す為に生まれたものと考えられています。モンスターを倒す為にモンスターに関与する必要がありますか?」
「確かにな、その可能性は低いだろう。」
清水さんの意見に俺も賛成する。
すると、レベッカはムスッとして何処かへ行ってしまう。
「まぁ、とりあえず暦君が起きたら工場内での事情を聞こう。」
そう、暦は今、ミノタウロスとの戦闘により、事務所奥のベットで寝ている。
「心君も今日は帰っていいよ。暦君はこっちで預るから。」
そう言われた俺は、そのまま家へかえる...。
「あ、暦居ねえじゃん、飯どうしよ...」