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スノウドール

作者: かれんこ


小さな町に降り立った私は

産まれたてのスノウドール



結晶の冷たい体に

触れる掌、

私の一生は『冬』なんて事を

知らなかった?

溶けてしまうのに


貴方に出会う為きっと

この世に造り出されたのよ



小さな貴方に出会った私は

産まれたてのスノウドール

シンシンと白い雪

もっともっと降り積もって

貴方を愛すこの時を

もっと過していたいから


結晶の冷たい体に

触れる掌、

こんなに温かい冬なんて私、

知らなかった

溶けてしまいそう


貴方に触れる為なら

このまま消えてもかまわない


小さな貴方に出会った私は

産まれたてのスノウドール

春夏秋、知らない事

もっともっと教えて欲しい

貴方に愛されたせいで

もうすぐ消えてしまうから




溶けて、溶けて、

縮んでいって、醜くなっても、

私の前では、どうか、

ずっと、温かく笑って....



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