トラブルはいつも周りから〜前編〜
朝、それは人によっては新鮮な気持ちになれるものであったり、憂鬱なものである。今のおれの心境は間違いなく後者だけど。ついでに、おれの場合は問題も発生するわけだからな。
1番目の問題は、朝起きるとベットの中には不法侵入者が1名寝転んでいること。おれは確か、寝る前に部屋の鍵を閉めたはずだ。だが、そいつはおれのベットで気持ち良さそうに寝ている。時折、よだれを垂らしているが。
「おい、恋。起きろよ」
「昂ちゃん、・・・・そんなことダメだよ・・・・・・・・ジュルリ」
どんな夢を見てやがるんだ?よだれを垂らして、おれが関係する。わかるはずない!この2つのキーワードでわかるほどおれは頭がよくないぞ!
「恋!遅刻するぞ」
こいつ、遅刻したいのか?
「恋、今日はおれも知らないぞ。いいな?」
完全に爆睡モードになってやがる。
恋が起きたのは、その出来事からちょうど、26分後。
起きておれに怒ってきやがった。
「なんで起こしてくれないの?!」
ご近所さんに聞こえるほどの声でうるさーーーい!
「起こしたのに起きないお前が悪い」
「ハグとかしてくれたらすぐに起きるのに〜〜!」
「しょっちゅうハグとかできるか!!」
おれも大きな声になっちまった。
「昂ちゃんのイジワル〜〜!」
すねやがった。まぁ、そう言いながらでも準備してるからいいかな。
「恋、準備できたら行くぞ」
「はぁ〜〜〜い」
完全にすねたな。
「今日は恋の好きなもの作ってやるから機嫌なおせよ」
「それだけじゃヤダ〜〜」
駄々っ子に進化してないですか?
「じゃあ何をしてほしいんだ?」
「ハグ!!」
「はいはい」
おれって甘いよな・・・・・。ハグしてから2分後に家を出れた。
「「おはよう」」
「ああ、おはよう」
「おはよ〜♪」
「恋ちゃん朝から嬉しそうですね」
「うん♪桜ちゃんわかる?」
「わかりますよ」
「恋お姉ちゃん何があったの??」
舞ちゃん、それを聞いたらダメだ!!
「お兄ちゃん?クラウチングスタートのポーズ決めてどうしたの?」
「舞ちゃん。聞かないでくれ・・・・・。大人の事情って奴だから」
「今日ね、昂ちゃんにハグしてもらったの♪」
「「えっ?!」」
やばっ。早くここから逃げないと。
ガシッ
「どこ行くんですか?昂君」
「そうだよ。お兄ちゃんそんなに焦ってどこ行くの?」
やけに2人が怖いのはおれだけじゃないよな?だって野良犬なんかもさっきまでゴミを漁ってたのに、今は遠い彼方にいるぐらいだ。野生の本能で逃げたんだろうな。
「き、今日は早く学校に行きたいな〜っと思いまして」
「「なんでかな??」」
2人が怖いからだなんて言えるかよ?!言える奴がいたら出て来い!!
「2人とも怖いよ〜」
ここにいらっしゃいましたね。
北島姉妹が恋のほうを睨んで、恋が泣きそうだし。
「恋、学校まで逃げるぞ!」
「わ、わかったよ〜!」
「「待てーーー!!!」」
これが2番目の問題。
不用意な発言は気をつけさせないと。
とにかくダッシュで、学校の校門前まで着いた。
おれが苦しいのに、隣の恋はケロッとしてやがる。おれの体力は人並みにはあるはずなんだけどな。
「疲れたね〜」
お前が言っても説得力に欠ける。
「「待てーー!!」」
「・・・はぁ、はぁ・・・・・恋、教室に行こう。今すぐ行こう」
「・・・そうだね」
北島姉妹の追撃は教室に入った後も続いたよ。結果?桜と舞ちゃんにボコボコにされましたよ。教室にいた男子からの攻撃もなかったような、あったような。
遅刻はしなかったけど、痛いよ・・・・・。